転職して教員として授業をするようになって今年で15年目になります。
教科書を使う授業がほとんどないので講義資料を紙で配布してきました。
最近では、大学がG Suitsを採用したことや、ユニバーサルパスポートというシステムを採用したこともあって、多くの先生がPDFファイルなどをWebからダウンロードできるようにしています。
私は、Moodleサーバーを研究室で運用していたときにはそちらから、また、最近、以下のようなことを試したこともありましたが、やはり、多くの学生さんが授業中にスマホを見て授業を聞くようになり、SNSしているのか授業を聞いているのか(誘惑も多いでしょう)わからない状況になっているのを見かねて、最近、また紙に戻しました。学生さんからはDLできるようにして欲しいと意見も頂いています。当然だな。。。と思います。紙は紙のメリットももちろんあるとは思います。書込みできるし。
slideshareに授業資料をおいてみた(メモ) - memorandums
ただ、今年の前期にも配布資料をカラー印刷するなどしたのですが、やはり手間なんですね。。。
そこで後期も始まったことですので、再度、PDF化というか電子化に挑戦してみたいと思うようになりました。
で、どこでどうやって公開するか。。。調査してみました。
slideshareはいろいろと問題があります。逃げる手はなくはありませんが。
speaker deckはかっこいいですね。。。でも限定公開の機能がないので、全世界のユーザーに公開されてしまいます。諸事情で不都合があります。
その他、zoho showやslidesといったイマドキ?のサービスもあるようですが。。。有料ですし。躊躇します。
調べたあと、ちょっと自分自身を振り返ってみました。何をしたいのか?何をしたくないのか?
(1)PPTXのファイルをPDF化して配布したい。
(2)資料は講義の受講者だけの限定公開(URLを知っている人だけ)にしたい。
(3)PPTXのファイルはダウンロードさせたくない(誤りがあって更新してもDLされると更新できない)
(4)資料内のテキストはコピペさせたくない(例えば、railsコマンドとかそのままコピペして使う学生がいてそれでは練習にならない)
(5)資料内のハイパーリンクは有効にしたい。URLをダラダラ書くのはスライドスペースの無駄です。
あれこれ試行錯誤した結果、以下のように対処することにしました。ご参考まで。
- PPTXを普通にPowerPointのPDF出力機能でPDFファイルにします。配布形式ではなく1ページ・1スライドにします。その方がいろいろなデバイスで見やすいでしょうから。
- PPTXファイルの公開場所は、大学のGoogleアカウントでのGoogle Driveとします。保存容量は無制限(たぶん)。インフラ的にも世界的に最も信頼できる場所ともいえます。
- Google DriveのフォルダにPDFをアップロードします。PDFファイルを公開するときに、大学のアカウントを持っている人に限定公開(閲覧のみ)とし、さらに、オプションを設定することでダウンロード不可にしました。
- コピペさせたくない。。。は色々と試しました。non-searchable PDFを生成するサービスもありましたがリンクも消えちゃうので不可。Acrobatなどでコピペ禁止にする制限をかけられなくはないのですが完璧ではありません。ここはもしコピペさせたくない文字が出てきたら手動で(キャプチャして画像をPPTX内に貼り付ける)対応しようと思います。
- あと、学生さんへに資料の公開場所を知らせる方法なのですが、Google DriveのフォルダのURLを通知するのが一番ラクだと思いますが、これだとDLコントロールができないようなので、1つずつのファイルのURLを知らせる必要が出てきます。これはこれで面倒。。。なので、ユニバーサルパスポートの講義資料などを公開する場所があるので、そこにハイパーリンクを記述してリンクをたどるように指導することにします。
以上のような感じです。
とりあえず後期にやってみたいと思います。はい。