あいかわらず長い導入です
Yahoo!知恵袋では「Classroomの動画を見たかどうか先生にわかるのでしょうか?」みたいな質問をたくさん見かけます。
Google Classroomに貼り付ける資料はGoogle Driveで共有するファイルですが、そのファイルにアクセスした履歴を保存したり数えたりすることはできないんですね。。。
その回答をみて喜んでいる学生さんも多いことでしょう。
さて。
Yahoo!知恵袋の回答にもありましたが、そもそも動画を視聴したかどうかがわかったとしても、ただ再生しただけであり真面目に見たか?見もせずにただ流していたかはわかりようがありませんので、理解度を確認するテストをした方がいいですよ、というごもっとも、かつ、ありがたい回答をされている方も見ました。
本当におっしゃる通りと思います。
ただ。。。逆?も考えられると思います。
つまり、テストで点数が低かった場合ですが、視聴しなかったからなのか?そもそも講師の説明や動画が不適切でわからなかったのか?ということも考えられるわけです。
Learing Analyticsという研究分野があると知りましたが、教科書をどれくらい読んだか?などを記録して成果と突き合わせるって、まぁ、できることならやりたいことではあります。
多くの場合、動画を公開するくらいなら資料も合わせて公開するはずで、資料をみればわかるのであれば動画をみる時間をかけずに資料だけみて回答する場合も十分に考えられます。
それが悪いということではなく、同じゴールを目指すなら(短期的にみて)効率的な方法を選択するのが自然と言えるからです。これ最近、知ったInformation Foraging Theoryからきてます。学生だから、ということではなく人はみなそうするのが自然なはずということです。
とりあえず、無いなら作りましょう、ということです。
あ、ちなみに、この方法はGoogle Driveで共有できるものなら動画に限らず、PDFでも画像でもできると思います。
で、以下、作り方です。
Google Classroomの共有資料へのアクセス数をGASでカウントする方法
GASって何?という話は一切書きません。ググって調べてください。
手順だけ書きます。
(1)まず、Google Driveにアクセスして、スプレッドシートを新規作成します。
(2)[ツール] - [スクリプトエディタ] を選択します。
(3)コード.gsに以下をコピペしてください。
function doGet(e) {
const a = "https://drive.google.com/file/d/";
const c = "/view?usp=sharing";
let b = e.parameter.b;
if (b == null) {
} else {
let s = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet();
let sheet = s.getSheets()[0];
sheet.appendRow([new Date(), b]);
return HtmlService.createHtmlOutput(
"<script>window.top.location.href='" + a + b + c + "';</script>"
);
}
}
(4)青い「デプロイ」と書いているボタンをクリックし「新しいデプロイ」を選択します。初回だけデプロイタイプを聞いてくるのでギアアイコンを押して「ウェブアプリ」を選択し「アクセスできるユーザー」を「全員」に変更して、青い「デプロイ」のボタンを押します。
(5)WebアプリのURLのコピーボタン(コピーボタンは2つあるので下の方です)を押します。このURLはあとで使うのでどこかにメモ(ペースト)しておいてください。
(5a)もし、WebアプリのURLがわからなくなったら、青いデプロイボタンを押して「デプロイを管理」を選択するとURLを再度コピーすることができます。
(6)まず、学生に公開するファイルの共有アドレスを取得します。この辺は説明しなくていいですよね。。。?とりあえず、取得したURLが以下だったとします(※実在しませんので)。以下の太字の箇所をコピーします。
https://drive.google.com/file/d/12345JNpvzeEFC4gSKCvX6D5BXRtV5Y47 /view?usp=sharing
(7)Google Classroomにアクセスしまして、授業タブにいき、いつものように授業資料を追加します。これも説明不要でいいですよね?僕はいつも [+作成] - [資料]で以下のような感じに入力します。追加を押して「リンク」を押します。
(8)入力欄に、GASのURLに「?b=」とそのあとに、上記の太字を繋げます。以下、例です(※実在しません)
https://script.google.com/macros/s/123456789rtkAE6AzktRqVNf0HPQ5ruIh-om-NuBqeygQhtXEN9IfmE9DKnrSJBxYdiS-Ih4/exec?b=12345JNpvzeEFC4gSKCvX6D5BXRtV5Y47
ここまでで一応、完成です。お疲れ様でした。
Google Classroomにアクセスして資料を開くと以下のような感じです。いつもの動画ファイルのアイコンじゃないので。。。学生はあれ?と思うかもしれませんが。。。
クリックすると動画が普通に見れます。
さらに、一番最初に作成したGoogle スプレッドシートを開くと以下のようにアクセスした時刻と共有ファイルのIDが見れます。これで、どのファイルがいつ視聴されたか把握することができるはずです。
まだ、授業で試していないのでうまくいくかわかりませんが。。。問題があればこのエントリーを修正します。
同じようなことでお悩みの方がいらっしゃれば参考になれば幸いです。
はい。
ねよ。