memorandums

日々の生活で問題解決したこと、知ってよかったことなどを自分が思い出すために記録しています。

名誉教授

数年前に恩師が退職したのは知っていましたが、博士課程でお世話になった先生も今年の春に退職されたことを知りました。

大学のホームページによると両先生とも名誉教授になられたようです。さすがです。

大学教員の評価ポイントは色々あると思います。

(調べてはいませんが)パッと思いつくところで、研究者としての学術論文の引用数やインパクトファクタ、専門書籍の出版数、学術組織での管理運営、特許などの社会実装への貢献、団体の管理運営、教育実績は恐らく大学院生等の輩出数でしょうか。誰もが与えられるものではないと思います。それなりに高い基準にあると思います。

そういう先生方にご指導いただいたことを誇りに思います。

社会人博士課程に在籍していたときに、最初の学術論文を仕上げるまでの2年くらい、お二人に毎週ゼミを開いていただいてご指導いただきました。

自動搬送ラインの設計支援のための準具象物流シミュレータ | NDLサーチ | 国立国会図書館

これは今にして思えばいわゆる ソフトウェア論文 の一種だと思います。特に数式が出てくるわけでもありません。HCI的な工夫がなされているわけでもありません。設計現場の問題点を取り上げてその仕事をサポートする新たなソフトウェアを実現した、という点に新規性があるとアピールしたものです。

当時、パソコンでも3DCGが実用レベルで動作するようになりバーチャルファクトリなどが実現されはじめていました。剛体シミュレーションを組み込んだ高精度なCADもありましたが、そうしたモデリングには工数もかかるということで 実務的に丁度よい そのための抽象度を選定したという意味で 準具象 というワードを与えてくれました。今年、退職された佐賀聡人先生です。

数学や手法そのものを研究するのではなく、世の中の問題を取り上げて、どこにポイントがあるのか?何が本当の意味での問題なのか?を考えるキッカケを与えていただいたのだと思います。こういう研究はなかなか理解してもらうのは難しいのですが。。。

ということで間接的に感謝を伝えたいと思ったエントリーでした。

「青は藍より出でて藍より青し」にはなれていません。。。なれそうもありません。

自分が指導した元学生さんが私のように感じられたら幸せだろうとは思います。何か彼ら・彼女らが誇れるようなことを残りの時間で成し遂げられたら幸せだろうと思います。

本当にありがとうございました。