久しぶりにカフェにきてぼやっと研究の方向性なんぞ考えていると昨日読んだ岡本太郎さんの本が頭に浮かんできまして、ちょっと書き出してみました。
岡本太郎さん、やろうと思えば一般的に美しいと言われる作品を作れるのに、あえてそうではない、一般的に美しいとされるものの反対を行こうと若くして決意したと書かれていました。
なぜそう思ったのかわかりません。
でも、自分がそうしたかったから、なのだと。
安全で未来が約束されているような道はとても居心地が悪い、本人の言葉的には生きている気がしない、生き方だったのだと思っていらっしゃる感じでした。
我々だって、世の中のことについてそれなりに不満に思うこともあるし、本当は自分はこう生きたいというのがあるけど、それを実践することは勇気がいるし決断できません。
それを今のように多様性が認められていなかった昭和の時代にやったというのは非凡な証拠だと思います。
この本を読んで、じゃ、我々、いや私が何ができるのだろう?
岡本太郎さん、へーすごいなぁ。やっぱ太陽の塔みたいなものが作れる人なんだろうな。。。その太陽の塔にしたって世界中が称賛しているから凄いと思っているだけであって、自分が本当に見て感動したということではない。。。我ながらそう感じている自分自身もまた今っぽいなと思うわけです。
こういう迷いって昭和の時代だってあるだろうって書かれていた。葛藤がない人なんてまずいないわけだし。こうしたいけどできない。。。それって何なんだ?と違和感を感じているうちに、忙しさにかまけて考えることすら忘れてしまい、環境に適合していく。。。岡本さんもそう書かれていました。
若ければできる、妻子がいなければできる、いや、それはそれで現実であるけど単に言い訳ですよね。。。
でも、そう考えてきて思うのは、何もせずに単に諦めるのか?
「世の中に反抗して自分らしくいきる」ということはなかなか難しいし、慣れきってしまった環境や世の中に波風立てて何か反抗したいってこともありません。
ただ、自分に自由度があって選択できること、自分の時間の中で何かこだわって突っ込んで取り組めることがあるとすれば、そこに突っ込んだ時間や自分が生きた証なんだろうなぁと思っているわけです。
昨日のテレビをまた引用するわけですが、この宮崎の方も普通にうどん作ることだってできるはずで、父親から受け継いだ店を運営するということだけを考えるなら本当に普通のやり方だってできるだろうし、流して仕事だってできるはずなわけです。そこをあえてこだわるところに我々は感動するんだと思うわけです。なぜ感動するか?それはなかなかできないことだから、なのでしょう。
人を感動させたくて生きているわけではないわけですが、少なくとも自分がこだわって生きた結果が影響を与えていくというわけです。
こだわりですね。これはこうあるべき。哲学っぽいですね。
研究の動機はつまるところ「知りたいから」だと思います。世の中に答えがないものだから、実際に見てみたいのです。そういう仕組みやモノがあったらどうなるんだろう?少なくとも自分がそういうモノが欲しい。誰も知らない結末を知りたい、そんな感じではないかと。研究に限らず社会活動は流してやる部分とこだわってや(れ)る部分というのがあって、それをどうするか?の選択になるのだと思うのです。こだわるからこそ見える世界があるはずです。
自分のこだわりに気づくにはある程度の時間が必要でしょうね。自分が生きてきて最初は何かいいなと思って、ちょっとそれっぽいことをやってみて繰り返しているうちに「あれ?なんだろこれ?」と思うようになる。その引っかかりこそこだわりをもつキッカケでしょうし、それって人それぞれなんだろうなと思うわけです。それが見つけられて持てたら幸せだろうなと思うのです。見つけるためには「まずやってみる」なんでしょう。
1万時間説なんてありますが、僕は思うんです、新たに自分のテーマを見つけるために1万時間をかけるというよりは、自分がずーっと生きてきて色々な経験をしてきて、その経験に新たな経験をしたときに何か発現するのだと。以前からとても不思議に思っていたことの1つに「研究論文のタイトルに同じものがない」ということがあります。同じような分野なら同じような研究タイトルが並んでもおかしくないと思っていました。でも、そうではない。もちろん、タイトルを決めるときに探す場合はあると思いますし、そもそも既存研究を調査して研究テーマを決めたときに独自性を意識しているからタイトルが異なるのは当然だと思うかもしれません。それでも、個人的には自分の研究タイトルをつけようとしたときに同じものに出会ったことがありません。その疑問はこれまで自問自答してきて何となく答えが見つかったような気がしています。つまり、人によって世の中の見え方(こだわりのポイント)が違うから、というのが答えなのかな、と。みんな違うから面白い。
あなたのこだわりは何ですか?
