2004年に学部改組で情報学科ができてそのときに転職してここに赴任した。
そのときの学科の先生達の中で今いるのは私いれて3人だけ。
年の離れた上の先生はいない。
みな退職された。
その中のお一人の訃報を聞いたわけである。
学科としては初めてのことだと思う。
既に退職された先生で連絡先を知っている先生方に訃報を知らせた。
みなさん早くに亡くなられたことに驚かれていた。
退職して6年くらいだと思う。
男の平均寿命は79くらいだったはず。
御冥福をお祈り致します。
やりとりした先生が退職後の話を聞かせてくれる。
在職中も研究はもちろん様々な活動をされていた先生だったが、その先生が以下のことを書かれていた。
最近、長生きすることは、いいことかもしれませんが、それよりも生きているときを意義あるものにすることが大事のように思い始めています。
研究者だから死ぬまで何かに興味をもって生き続けるのだろうと思いたいが。。。興味、つまりモチベーションの源泉というものは人によって異なると思う。
何十年も1つのことを追いかけられる人もいればそうではない人もいる。中には研究していない人もいる。俗に言うニッパチほどひどくはないだろうけどそりゃ人間だから濃淡はある。どのプロの世界だってそうだと思う。研究業績だけいえばresearchmapを見れば最近のアクティビティレベルがわかると思う。
脱線した。
父は既に他界したし、母も認知症が進んでいる。身体が元気でもわからなくなってしまうと楽しいかどうかもわからない。
自分が死ぬまで何かに興味を持ち続けられたらどんなに幸せだろうと思う。
自分を操縦するのは本当に難しい。
ちょっと前に以下の本を半分くらい読んだ。人にはタイプがあるのでそのタイプ別にモチベの上げ方(上げる源泉)が異なるのだ、という説明はよくわかった。
気分屋の自分はそのときどきで変わってしまうのでじっくり何かに取り組むということができない。
そんな自分でも唯一のモチベを上げる方法は「締切」だと感じてきた。
やる前にやりたいことの締切を決定する。できるだけ公式なカタチで。自然と意識がそちらに向いていく。
ただ、こればっかりやっていると大変辛い。
もっと楽しい方向で日々を楽しめればいいのだろうけど、まだ、その感覚はない。
心の持ち方次第なんだと思うのだけど。
早く他界された先生は何を思って人生を終わられたのだろう?まだやりたいことはあっただろうか?もうお聞きすることはできない。合掌。