memorandums

日々の生活で問題解決したこと、知ってよかったことなどを自分が思い出すために記録しています。

知識ゼロから学ぶソフトウェアテスト

「知識ゼロから学ぶソフトウェアテスト」というソフトウェアテストの入門書を読んだ。
フォントも大きくサクサク読める。文体も言い回しも冗長がなくスッキリしている。

ホワイトボックステストの説明で網羅度(coverage)が出てくる。網羅度を上げることでソフトウェアの品質を何かしら保証する指標とする、ということだ。

ただ、網羅度はテストの進捗状況を定量化できる指標の1つだが、ホワイトボックステスト(網羅テスト)で発見できないエラーもある。(上記書籍P28)

(1)プログラムのループに関するバグ
(2)仕様自体の誤りによるバグ、機能漏れによるバグ
(3)データに関するバグ
(4)タイミングに関するバグ(マルチタスク、排他等)

上記のうち(1)、(3)、(4)はコンピュータシステムゆえのテスト困難性だといえる。つまり、網羅度という指標が悪いというよりは動的に変化するソフトウェアの特性によるものといえそうだと考える。(2)については要求分析に関わる問題である。

要求分析にも網羅度という概念が当てはまるのではないかということだ。これを指標とすることで、何かしらのソフトウェアの特徴を定量的に計測できるのではないか?網羅度は抽出・発見しカウントするだけなので抽出・発見することができればどんな問題にも適用できそうである。