memorandums

日々の生活で問題解決したこと、知ってよかったことなどを自分が思い出すために記録しています。

生産性や効率を求めたら幸せになれるのだろうか?

ダラダラ書きます。すいません。

研究室について出勤途中で買ったお菓子をつまみながらGoogleニュースを見てましたら以下の記事を見かけました。

president.jp

この記事で紹介してくれている調査によると「日本人の”仕事への熱意”を持っている人の割合が5%と145カ国中最下位でした」ということでした。

時代は変われど日本人は勤勉(まじめ)だと思います。求められれば一生懸命やる人は多いと思います。それでも熱意が持てないのは、何となく日本の文化というか構造が原因なのではないかと思うんです。そのあたりについて感じたままに書いていきたいと思います。

福岡で子育てしてきて小中学校の体育の授業など見ていると「あ〜軍隊みたいだな」と思うことがよくあります。立ち上がるときに「ヤー!」と言ったりですね。こんなにたくさんの人がいるのに組織として精密で効率的に活動できるんです。これは日本ならではだな〜と思うんですね。時代が変わり方法も見直されてきているとは思いますが、小中学校の教育の素地はまだまだ「集団で活動したときに役立つ人を育成する」ことを目的としているように思えます。「ルールは守る」「一致団結しよう」それが悪いと言っているわけではないんです。全然。いいじゃないですか、ここは日本なんだから。他国の真似をしようたって文化が違うんだから、個人としては大谷選手みたいなズバヌケた人が出てくるかもですが、会社みたいな組織活動ではどうしたって文化が表出して致し方がないかと。

それでもね。幼稚園とか小学校の低学年の授業ってめっちゃ面白いんですよ〜。授業に対する姿勢も大学生はもちろん中高生とも違うんです。何が面白いかって?空気読まないんですよ。。。(お受験する都会の学校では違うかもですけどね)それぞれが自由に感じたままを発言するんですね。生産性も効率もあったもんじゃない。。。でも、面白いんです。一人ひとりが確かにそこにいるって感じですね。

とはいえ、これを会社でやるというのはもちろん違いますけどね。でも、何かヒントになるんじゃないかなとは思うんです。私も生産現場に関係する仕事をしていましたので、生産性、品質、効率は大好きな人間でした。面倒で無駄なこと間違いのもとは正さなければならないし、そのためにIT(いまならAI)が活用できるだろうと考えるのが好きでした。

でも、我々は人間ですからね。機械にはなれません。嬉しいときも落ち込むときも気が乗らないときも体調が悪いときもあります。それでも、何か自分で仕事をしていると「ここはこうしたい」という何かがあるはずで、そういうちょっとしたことを実際にやってみてうまくいったら自信がつくんですよね。あくまでも部分最適に過ぎませんが。でも、そこからじゃないですかね。。。ちょっとした自信が積み重なることで貢献しようという気持ちが自然と芽生えていくんじゃないかなと思います。

組織に属する個人がそう思えるようになる素地としては、チャレンジすること自体が評価され、チャレンジの結果、例え失敗したとしても新しいことをやってみようとしたことを、やさしく見守ってくれる、心理的安全性が確保される が重要だと思うんです。もし、環境や評価がそうじゃないのにヤレヤレ言われてハシゴ登ったらハシゴがなかった。。。なんていうことがあると誰も挑戦したくなくなりますよね。

ただ、これは言うは易しで、恐らく、変えるのってめっちゃ難しいでしょうね。たぶん無理。でも、会社ごと変えるのは無理でもチームのリーダーがそういう価値観で仕事しているってアピールさえできれば(人事評価制度も連動していて欲しいですけどね)うまく行きそうな気がしますが。今までそういう価値観で仕事してこなかった人がいきなり「自分を出していけ!」と言われても難しいでしょう。

我々は。やっぱり真面目なんでしょうね。間違いが許せない。無駄が許せない。コスパもタイパも大事。いかに(自分がやりたいこと以外は)無駄なく生きたい。うーん。日本人に必要なのは遊び心なんでしょうね。。。遊びの中から生まれる創造。

おもいつくのは所さんかなぁ。。。最近のお気に入りは以下です。あーなんて豊かな考え方なんだろうって思います。研究室の壁に貼って眺めています😁

人生をつまらなくしているのは、自分なの。 会社だって仕事だって同じ。|SETAGAYA.A.F.BASE

楽しい一日を。でわでわ。

ちょい追記

上の調査に関連して日頃から思っていることですが。人に頼り過ぎって思うんです。僕が子供の頃にあった絵本に描かれた未来では、雑用はみなロボットがしてくれるので人はみな思い思いのことができる、というものでした。洗濯機、ロボット掃除機、食洗機、(自動運転の)電気自動車、まあまあ楽はできているけど、結局、ロボット化できるところって限られていますね。。。配膳ロボットも普及しつつありますが、まだまだ人が必要です。ロボットができてもコストがかかるから人がやる、前例がないから、責任問題もあるし、セキュリティが、個人情報が、色々障害はあるでしょうけど、もっともっとチャレンジしていっていいんだろうな、と思うんですね。大学教員として思うことは入試の自動化ですね。特に共通テスト。日本人の真面目さからかチャレンジして欲しいなぁ。。。楽するために頑張る、そういう人が増えてきたら。。。もっともっと新しい仕事が生まれてくるんだろうなと思うんですけどね。。。生産性を高める、結構、効率を高めるも結構、でもそこはゴールではなく、あくまで「遊び」や「挑戦」をするための時間と余裕を作り出すための目標、だといいなと思います。もう無くなっちゃったらしいですがGoogleの20%ルールとかいいなと思います。何か新しいことに本業とは別に挑戦する余裕を仕組みとして作り出す、素晴らしい考えと思います。