memorandums

日々の生活で問題解決したこと、知ってよかったことなどを自分が思い出すために記録しています。

今日ゼミ生に伝えたこと

日記的なただの雑記です。

現職場に赴任したのが2004年。

2004年に所属学科がスタートしたのでゼミがスタートしたのは少し遅れました。前身の学科の卒業生を担当することになったのが2006年でした。なので今年で17年卒業研究を担当してきたことになります。

企業出身だったので、最初は研究より開発(今もそうですが)で、特に考えたのは自分自身がそうであったように自分が作りたいものをテーマにしてもらってきました。

ゼミ開始時にミーティングを重ねて自分の中から問題感を掘り起こしてもらい提案してもらいます。とある有名な研究室では100個アイデアを出させてその中からピックアップすると何かのセッションのときに言われていたのを聞いたことを今でも覚えています。

うちではそこまでやれません。。。ので今、一番関心のあるコト・モノ・技術に着目してもらい研究テーマとして仕上げていきます。本来であれば、研究領域の既存研究を調べ上げ「GAP」を見出しそこを攻めるのが研究者としてはまず考えるべきことなんでしょうけど、大学院生になる学生もほぼいない状況ですので、そこまで求めるのは何か違う気がしてきました。

自分自身も論文を書くための研究というのは関心がなく、10年後とかではなく今ある現実的な問題を解決するための研究(というより開発)をしたいと考えてきましたので結果的にそうなってしまのでした。研究者としては失格かと思います(開発者であり指導者でありたい)。

さて。

9月初旬に中間発表がありました。卒業研究発表会の日程は来年1月末に決まっています。あと3ヶ月くらいで研究テーマとして掲げたプロトタイプを完成させる必要があります。それでも。。。ゼミ室は一部を除いて閑散としている現状があります。

学生に限らず会社員もリモートワークやノマドが勤務形態の1つになりつつある現在、インターネットと電源とPCがあればどこでも仕事ができます。学生も研究は快適な自宅で移動することなく暑い寒い思いをすることなく研究できるのですから、それを活用しない手はないですね。

ただ。。。なかなか自室だと誘惑も多いし気分を研究モードに切り替えるのは至難の技と思うんですね。自分自身がそうなので。。。なのでカフェに行ったり図書館に行ったりして何とか自分を集中するように仕向けるわけですから。

ゼミ室はそういった場所の1つのはずなんですけどね。。。と思っていまゼミ室を撮影してきました。ゼミ室が2倍広かったらな。。。といつも思いますが、とにかく与えられた部屋でなんとか過ごしやすさを考慮して改善を重ねてきました。学生からは「予備校みたい」と不評のパーティションつき机もできるだけ集中できるようにとの配慮のつもりでしたけどね。。。

卒業研究は必修単位なので取らなければ卒業できない、ということは学生もよくわかってはいますが。とはいえ、なかなかやる気がでないものです。大学の課題といえば1週間くらいの猶予の中、特に計画を立てることもなく焦る気持ちになったら着手するという感じで進めてきたのではないかと思います。

それでもうちのカリキュラムには3年次に1年かけて1つのプロダクトを作る授業がありますので計画的に作業を進めるという体験は全員がしているはずなのですが。。。なかなか難しいですね。

で、やっと本題。

そんな学生に向けて、ちょっとSlackで流してみた文章をそのまま貼り付けておこうと思いました。変な話ですが僕の創作物の1つなので。こういうときはこんなことを考えて指導?していたんだな。。。とあとで振り返りたい(そんな機会はないでしょうけど)と思ってです。

*来週から10月ですね。年内あと3ヶ月。ただ、ゼミはあと2ヶ月くらいしかありません。脅したいわけではないですが、各自、立てた週ごとの作業を確実にDoneできるように進めて言ってください。自宅で作業して構いませんが前期と比べるとゼミ室の利用がまた一段と減ってます。皆さんを信じたいと思いますが授業はないわけですから卒業研究に集中できる最後の時期かなと思います。会社にいけばお金になる仕事をしなければならないわけですが卒業研究は自分が好きなテーマを突き詰める初めてである意味唯一の機会になるのかなと思っています。大学院に進学しない場合ですね。あとは仕事のための仕事をする感じです。ぜひ自分の世界をあと半年で作り上げて欲しいなぁ。。。と思います。

スケジュール管理についてはこれまで色々な断面で書いてきました。僕が実践しているのはとにかくやらなければならないことは可視化して常に目に見えるところにおいておくことだと思います。

僕はGCalで締切日から逆算して分割したタスクを週単位くらいにやるべきことを管理しています。1週間でできることはわずかだということは前期でよくわかっていると思います。自分の実力・能力とタスクボリュームから時間に換算して見積もってタスク管理しましょう。1週間で終わる課題なら数日やれば終わりますが、数ヶ月オーダーの仕事の場合はその週ごとの管理がとても重要になります。働けばすぐにわかりますが。ぜひ実践してください。

前期は「できたらいいな」という内容でしたが、後期は絵に描いた餅を実際に作らなければなりません。できれば評価もしたいところです。人間の一番頭が働くのは午前です。午前の3時間を卒業研究にあてる。あとはバイトするなり自由研究に打ち込むなり充実した生活をすればいいと思います。毎日やらないとやり始めることが億劫になります。そろそろ研究モードに入りましょう。まあそれほどやらなくても卒業はできるんですけどね。。。あとは自分次第です。もちろんSlackでいつでも相談してください。進まないなら一緒にやりましょう。*

あっと思って書き足したのが以下です。

あ、もう一つ。大事な考え方だと思うので。ガッチリ勉強してから作ろうとしないことです。モノづくりする人はたぶん体験的に知っていることなんですが、熱意があるうちにガーッと作っちゃうんですね。どんなにボロくても。早く形にして見たいからなんです。

自分を操縦できるのは自分だけです。これは50ウン年生きてきて多くの人と同じように時間的な制約の中で何かを生み出さなければならない仕事をしてきて身にしみて思うことであり、そのどうしようもない自分をどうにかするためのメソッドを考え続けてきた結果、実践していることを平たく書いている感じです。

今の学生さんが生きてきた時代背景と私では全然違うでしょうし、経験してきたことも全然違うわけです。そんな彼ら彼女らに何か届いて欲しい。。。思うことはそれだけです。やったらやった分楽しい。それが開発であり研究であると思います。

でわでわ。

こんなこと書いているくらいなら自分の仕事をしろって感じです>自分💦