本日の大学2年生の少人数ゼミのことです。
今年のゼミのテーマは「自分が学びたいことを見つけてその学習に時間を使う」です。
2年生はまだまだ基礎学習の時期ですので高校の延長で勉強が続きます。
その一方で3年生になると卒業研究や就職を意識して何かしらのアプトプットが求められます。
3年生から「さて何を作ろうか?」と思ってもなかなか難しいもので、卒業研究のテーマも自分で決められない学生もたくさんいます。(それはそれで僕のテーマを手伝ってもらえるので嬉しいには嬉しいのですが)
とりあえず、軽く、研究室にある研究道具(例えば、Kinect、Leap Motion、HMD)を紹介しました。
今日も思いつきですが、例えば、こんなものがあるよと紹介したのが以下です。もう5年以上前のものですが知らない子も多く刺激になったようです。
そして、以下も。
で、学生さんと話しながら、いろいろな素材にくっつけて音の響きを確認しました。何かしらのユーザーインタフェースに使えないだろうか。。。?という感じです。
床、机、木の棒、アルミの棒、書棚、電気ポット、ドア、窓、ホワイトボード、木枠、紙コップ(糸をつけて糸電話にしたり)
Spheroを動かすために先週に学生さんが作った木枠はかなりいい感じの音が出ていました。
そして、廊下に出て、ゴミ箱、壁。。。
ある学生さんの「木につけたら」と言い出し、じゃ、ということで電気ドラムを持ってきて1階へ降りて、木にネジを少し打ち込み振動させたり、道路標識があったのでそこにつけたり(標識面から音が出ているような感じがしました)、大きめの窓は非常に音がよく、なんかかっこいいね。。。とみんなで話していました。
結果としては以下のような感触でした。
- 木材を振動させた音はいい(全域にわたって自然な響きがする)
- スピーカーが触れるものが大きいと振動しにくいようで大きな音はならない
- 振動させる面が大きいもの(窓ガラスなど)は非常に硬質ないい音がしていて悪くない
- 大きめの書棚も悪くないし指向性に多様性?が出るようで、もしかすると聞く人の位置によって適切に音場をコントロールすることができるのでは?でした
- 窓枠の金属もなかなかいい音でした
特に情報学科の学生さんはパソコンの中でプログラミング言語やツールの使用の仕方を学ぶため、講義室や演習室から飛び出していろいろと試行錯誤している様子を見る限り新鮮だったのではないかと思いました。
やってみないとわからないし、既存の道具であっても使い方を試行錯誤することで、何か新しい価値を発見することもできる。。。ということをわかってもらえたのではないかと思います。
「やってみないとわからない」ですからね。そうした試行錯誤が楽しいと思えることはいいことだなと思いました。