今年のゼミ生と卒業研究のテーマを話し合っていたときに「ゼミ室にあったAR.Droneを使って何かしたい」と言いだしました。
とりあえず「プログラミングして飛ばしてみるところからやってみて」と緩く伝えました。
とりあえずのゴールはAR.Droneを頭上に飛ばして日傘の代わりにできないか?です。ちょっと無理な感じはしますが、あったらどうなるか?屋外なのでいろいろと難しい面があるはずなのでそれをどう克服するか、などなど勉強になるかと。
とりあえず、プロトタイプを作るためARDroneForP5を利用させていただいているようです。
基本的なプログラミングの仕方を教えたあと学生くんがあれこれやっていました。
しかし「センセー、高度情報がとれません」とのこと。
ARDroneには底面に超音波距離センサーがついているので地面からの距離を測定しパソコンで取得することができます。
本体の故障なのか?ライブラリの問題か?問題を切り分けしなければなりません。
しかし。。。ここで学生くんの手が止まってしまいました。
授業や演習では手順通りにやれば、自分らが間違えない限りスムーズに進めます。しかし、卒業研究では、自分で探してあれこれ試行錯誤していく必要があります。
そういう行動になれていない学生はそこで思考停止してしまいます。
とりあえず「ライブラリに問題があるかもしれないから、Eclipseにライブラリのソースを読み込んでデバッグしてみたらいいんじゃないかな?」と伝えました。
隣についてあれこれ示してあげればすぐに終わることですが、自分で調べて、何かしらの答えを見つけることに意味があるはずです。あれこれ試してみること。その過程で教科書や授業では学べない力(試行錯誤力、とにかくなんとかする力)を養うことができると期待しています。ここでこそ「ぐぐる」パワーを全開に使うべきでしょう。
記憶力や頭の回転の速さも大切ですが、エンジニアにとってはこの思考錯誤力は重要な要素と思います。どうやって獲得するのかなぁ(獲得させているのかなぁ)。。。?流行りのアクティブ・ラーニングってやつにも関係ありそうな気もしますが。
さて。。。どうなりますやら。
試行錯誤しているときはストレスフルな状態でしょうし、そうした状態への耐性は人によって様々だと思います。これでいいというメソッドは恐らくないだろうなと思います。
でも、楽しみです。成長する姿を横で見るのは。