memorandums

日々の生活で問題解決したこと、知ってよかったことなどを自分が思い出すために記録しています。

今の当たり前は未来の当たり前ではない

昔話を1つ。

学生のときに電算機センターの先生の補助員のようなバイトをしていていました。

その先生がふとしたときに

パソコンって電源入れてから起動するまで待たされるでしょう?これってどう思う?未来のパソコンって一瞬で起動するんだと思うんだよね。あとシャットダウンとか面倒な操作もあるでしょう?家電製品みたいにイキナリ電源切ったっていいはずなんだよね、と。

って仰ったことを30年以上経った今も鮮明に覚えています。昔のことなんかすっかり忘れるのに。。。不思議なものです。

今の人には何を言っているのかわからないかもですが。。。なので昔話です。PC98とかの時代ですね。MSCが出てきてこれからは大学もFORTRANではなくC言語だ、という時代。

マイクロソフト社の出したMSCコンパイルすると死ぬほど時間がかかり、そこに出てきたBorlandCが本当に爆速で(今でもこの仕組みはよくわかっていませんが差分コンパイルなんでしょう)ソフトウェア技術の力ってすごいなと関心したものです。

確かに今のPCは電源を入れると数秒で起動しますね。シャットダウンはまだかな。。。という感じです。

で、現職についたのが2004年。今でこそBYODな時代なのでPCを持っているのは当たり前ですが、その当時はそれほど多くなかったように思います。自分PCを持っている子は。何かの話しのときに

自宅のノートPCはシャットダウンなんてしませんよ

という話しになり。衝撃を受けた覚えがありました。電気代もったいないやろ?使わないのに何で起動しっぱなしにしておくのさ?直感的にそう思ったものです。

で、今、Mac使いですが、電源を落とすことはありません。シャットダウンもアップデートとかで必要に迫られたとき以外はしません。我ながらなんか笑えます。自分が。

今、出勤中なのですが電車に揺られながらスマホを操作していたんですね。そういえばこのスマホって再起動したのいつだっけ?とふと思ったんです。そこから上記のことを思い出したので書いてみたっていう感じです。

1ヶ月、下手すると半年とか1年とか再起動せずに動作し続けるOS(ソフトウェア)凄いですよね。。。メモリーリークとかどうなっているんでしょう?30年前とは比べ物にならないくらいOSもその周りの環境も複雑化していると思います。それでも落ちない、ここ5年10年くらいでブルースクリーンも見なくなりました。

これらの個人的な体験を振り返ると改めて思うのは、当たり前なんていうのは存在しないということ。特に技術の世界では。

よくテレビとか技術承継しなきゃとオジサン達が言っている姿を見て「確かにな」と思う一方で、そんな知識や経験で未来も使い物になるようなものって一体どれくらいあるんでしょう?とも思うんですね。。。

当たり前が変わる。だから価値観も変わっていく。こうしなければならない、ということは本当に少ないし、恐らく、そういうレベルの知識や体験は言葉で聞いても理解することは難しくて自分自身で「理解」しないと難しいのかな、と思ったりします。

一番下の中学生の我が子を見ていると本当に思います。こうしろ、というのが通用しない。メリットを挙げても意味がない。これからの子育てって別の次元で大変だな。。。と感じます。親の役割って変わってきているような気もしまして。芯の部分は変わらないんでしょうけど。

仕事しよ。