memorandums

日々の生活で問題解決したこと、知ってよかったことなどを自分が思い出すために記録しています。

どうせなら開発力(実績)と若さ(実践力と発想)でチャレンジしようよ

年があけると就活もいよいよ本格化しますね。はじめなきゃと思いつつ就活に消極的になっている声もチラホラ聞きます。消極的になる理由はいろいろでしょう。

昨日、ある記事を見て以下のようなことをつぶやきました。単なるつぶやきなのですが、ここ数年考えていることなので少しここで補足したいと思います。


Link: twitter

上記のつぶやきで参照したサービスは学生が開発したわけではないようですが起業した人達の経歴をみると学生の頃からいろいろなビジネスを手がけているようです。発想がいいですね。ありそうでない。

数年前に、本学科の2年生7名に企業案件を開発してもらいました。いろいろ大変でしたが本人達はそれぞれIT技術者としての道を歩んでくれています。この案件に関して詳しくはこちらを読んでください。

学生にトーイプロブレムではなく本当のソフトウェア開発、本当の開発経験の難しさ/楽しさ/充実感を体験してもらいたくてこんなプロジェクトを実施してみたわけです。残念ながら案件のタイミングや保証の問題や企業側の負荷などの理由からその後は続かなかったのですが1つの意味ある活動だったと感じています。

そこで昨今の就職難です。私の学生時代もバブル崩壊後の氷河期と言われましたが日本の状況を考えると今後この状況は定常的に続くと思われます。可哀想ではありますがなんとかしていくしかありません(私にも子供がいますので評論家を気取るつもりも人ごとではありませんので)。

就職に備えてSPIの勉強をする者、資格を取って準備する者、(就職のために)サークルやボランティア活動する者、大学にいるといろいろな声を聞きます。めーいっぱい遊びたいだろうけどそういうことを気にしながら大学生活を送らなければならないのは可哀想だと思いますが。。。

でも、少し考えて欲しいのです。私達は情報技術を学んでいます。ITは医者や弁護士のような業務独占資格の職業ではありませんので判断が難しいところですが、やはり世間様(企業側)からみると学習してきたレベルはいろいろあれど「情報技術を学んできたならそれを主張するよね」という期待があるとは思うのです。

それを横に置いて、文章を書く人になりたい、旅行関係や放送業界の会社がいい、公務員になりたい、就職先を考える段になっていろいろと頭をよぎるようです。もちろん不可能ではありませんし、それなりの準備をしていたならば十分に実現できることでしょう。ただし、いくらやる気があっても非専門分野である以上、それなりの準備をしてきた実績を示すこと、が重要です。

どれだけやれば十分か、知りたいでしょうけど、それはその分野によって異なると思うので正確なことはわかりませんが、一つ言えることは企業の方やその団体の方が聞いて「へーーー!」「ほほう」「それは凄いね」と関心を示すことでなければ十分とは言えないでしょうし、その方向性がその企業や団体の活動と接点がなければ単なる関心だけで採用までにはこぎ着けないでしょう。これは本題ではないのでこの辺で。

で、IT系を目指そうとしている人について書きます。やっと本題です。ごめんなさい。

SPIの準備も資格もやる気を実力を証明するための1つの有効な手段ではあると思います。でも、私はかねがね演習や講義で言っていることがあるのですが。「ソフトウェア開発の技術を学んでいるのですから、その技術を使って自分の実力をアピールしたらいいんじゃない?」とです。

英語や数学ができることもソフトウェア開発に携わる人の能力を裏付ける一つの要素かもしれませんが、やはり直接的に「仲間と一緒にこういうサービスやアプリを作ったんです。こういう利用実績があり、サービス運用過程でこういう問題や要望がありこういう対処をしてきました」とアピールできたら企業側の人はその人の実力と行動力が想像しやすいはずです。

面接官はその道のプロですからソフトウェア開発の話しを聞けば面接者の実力や苦労などを想像することは容易いでしょう。

あとはきっかけだけだと思うんです。授業の演習課題でもいいでしょうし、自分の気に入った分野(WebアプリやスマートフォンアプリやCGやHPデザインや)の本を買ってきて作ってみる。レンタルサーバーを借りてWebサービスを公開する、アプリをリリースする、専用のブログ(今ならFacebook?)を作って宣伝活動する、コンピュータと少しのお金と自分なりのアイデアがあればできることです。

イデアの具体例は上記の参照サイトのようなものでいいのです。自分がいいと思って立ち上げればいいわけで利用者があまりいなくて失敗してもしっかりと実績は残ります。最初は就活のためと思って始めたとしてもサービスやアプリが形になってわずかでも利用者ができて要望や意見を聞けばやる気も出てくるでしょう。

IT企業の多くは少なくとも自分で学習し自分で行動し(例え失敗したとしても)成果を出した人、を評価すると思います。極端な例えかもしれませんが、プロスポーツ選手を目指す人は小さい頃からスタートして県大会や全国大会に出場することに努力するはずです。採用する側はそれまでの形ある実績と採用時点の実力を見て判断するはずです。自分にいくら意欲があっても実績がなければ採用できないのは我々素人でも想像できます。

といいつつも就職活動を開始する直前まで就職分野を絞れていない状況では努力する方向性も曖昧になってしまうのはわかるのですが、決めるも決めないも自分次第なわけです。

上記の学生プロジェクトの例も2年生というタイミングで良かったと思っています。1年生でC言語を学習した直後にリアルな開発をするわけですから大変だったと思いますが「開発する」という意味がよくわかったと思います。本人らもそう言っていたと記憶しています。

早い時点で自分の方向性を見いだすには自分なりの体験を積まなければならないと思います。本を読んで感化されるというのもありでしょう。知人や親戚の話しや講演会を聞いて「よっしゃー自分も!」と思うこともあるかもしれません。今ならインターネットで情報収集はできます。そういう手段も有効かもしれません。

まずは行動です。時間をおいてはいけません。あっという間に忘れますから。

専門分野でも趣味でもバイト先の仕事でももう一歩踏み込んでみる。昨日、ブログに書いたように、自分の日常生活の中で疑問に感じたことを少し掘り下げてみる、ちょっと追って見る、そんなところから始まるかもしれません。