タイトルの通りです。
対象となるソフトには、Visual Studio Professional Edition、XNA Game Studio、Expression Studio、SQL Server、Windows Serverが含まれる。
とのことです。日本はちょっとあとのようです。現在でもVSであればExpress Editionが学生でなくても無償で手に入りますが、今回の対象は製品版のソフトのようです。今の学生さんは本当にうらやましい。プロユースのツールがタダで、かつ、クリック一つで入手できるのですから。
しかし、冷静に考えてみますと、今はタダであることに優位性はなくなりつつあるように思います。Eclipseをはじめこのようなオープンソースソフトウェアはたくさん存在します。VSはもちろん優れた開発環境であり言語であると思いますが”学生が使う”ことを考えると、企業のエンジニアとは違った戦略が必要になると思います*1。学生がソフトウェアを作る第一の目的は大学の演習課題にあると思います*2。そのためには、大学の演習においてVSやSQL ServerやWindows Serverが素材として選択されなければなりません。VCやVBが全盛の頃であればVSを選択するそれなりの理由があったと思いますが、今はJava、Ruby、Python、Perl、Eclipse、NetBeans、Mysql、等々、あげればきりがないくらいの選択肢があります。低価格なライセンス体系があるにせよ教育機関としてはVSの採用に二の足を踏まざるを得ません。ペイするかわかりませんが、教育機関へのソフトウェアの無償提供はもちろん、導入サービス支援なども含めて無償で提供するくらいやらないと、本当の意味で学生にMS製品を浸透させるのは難しいんじゃないかと思います。