大学のバンド仲間に進められて流行のインド式ドリルを入手しました。どうせならドリルではなく方式を勉強しようかと八重洲ブックセンターの数学書コーナーで表記の本を買いました。
まだ乗算しかやっていないので最後までやってみないとわかりませんが、表記のリンクのコメントにもあるようにちょっとしたガッカリ感がありました。
確かに学校で習った方法とは違っていて、手数も少なく筆算できるので、まるで魔法のように感じます。早速、子供に教えたくらいです。そんなユニークな方法ではあるのですが、勧めてくれた方が「面白いけど忘れた」と言っていたのを不思議に思っていました。便利な方法なのに忘れるってどういうこと?と。自分でやってみて良くわかりました。
この方式を使うためには前提条件*1があり、その前提条件に合わせるためにテクニックがあったりで。また、2桁同士の掛け算もほぼ自動的にできないと効率化できないあたりは、慣れていない日本人には少々つらいです*2。
それでもちょっと試してみたいと言う方は立ち読みコーナーがありましたので試してみてください。いずれにせよ、もう少しやってみます。
上記のガッカリ感は決してインド式をけなしているわけではありません。恐らく「数学ガール」を読んだ後だったからかもしれません。すごく感覚的な表現ですが、数学の自分の知識ややる気を深さ1mくらいの穴掘りに例えますと、インド式は楽な方法で深さ1mの穴をたくさん掘ることができます。一方、数学ガールは深さ30mくらいの穴を10個くらい掘る感じです。少し掘ったら次何があるんだろうの繰り返しで、気づいたときには30mくらい掘れた感覚です。今まで盲目的に覚えてきたことの原理が見えることが嬉しいのです。八重洲ブックセンターの数学書コーナーには数学者が書いた読み物がたくさんありました。数冊入手してきました。0とは、∞とは。当たり前のように存在するものの意味を考える、結構楽しいと思います。