まったくもって個人的なことを書きます。
今年の初め頃から風邪が抜けない感じだったらしく、春頃には異常な量の痰が出ていたそうです。
かかりつけ医に診ていただいたところ、これはイカンと北海道では有名な札幌の病院で検査することに。
検査入院すること2週間(確か)。
告げられたのは食道がんでした。
できた部位が心臓に近く、年齢も80歳近いということで手術は不可と診断され、抗がん剤+放射線治療を2ヶ月くらい受けました。
父の頑張りもあってがんが縮小して一時退院したもののすぐに再発。
食道がんのため喉が極端に細くなり食事が通らない状況でした。
再入院したけど、もうできることはない状況とのことでした。
気道と食道の間に穴が空いたため胃ろう手術へ。
地元である室蘭の製鉄病院に転院し、最後を迎えました。
亡くなったのは昨日、クリスマスイブでした。
79歳、死亡した場合は数え年齢らしく80歳ということです。
今、福岡空港のラウンジでこれを書いています。
室蘭にある大学を出てマスターまでいて、そして、就職も室蘭でした。
縁があって16年前に福岡に来ました。
小さい頃は自分は本当にクソガキで叱られることが多かった。
でも、中学以降で叱られたことは記憶にありません。
勉強しろと言われたこともありません。
様々な悪さと失敗をしてきましたが、すべて、優しく見守ってくれました。
静かに強くたくましい父親です。
新日鉄室蘭で機械整備マンとしてモクモクと仕事をしてきました。
パリっとした作業服で出かける父親をいつも誇らしく思っていました。
お酒が好きで、タバコも好きで、いかにも現場マンって感じでした。
ミダゾラムを投与される前、酒が飲みたいと主治医の先生に言ったら「飲み込んじゃだめですよっ」と言いながら許可してくれたんだそうです。
ずーっと側にいて寄り添ってくれていた叔父が急いで近くのコンビニに行きビールを買ってきてくれたそうです。
看護師さんが4つ紙コップを用意してくれて、病室で最後の乾杯をしたんだそうです。
「うめ〜」
と言ったかどうかはわかりませんが。半年ぶりのビール、さぞ美味しかっただろうと思います😁
調子がよくなって「もう1杯」と言ったそう。
父らしい。。。
眠りについたあと、2・3日で亡くなると聞いていたので、温かいうちに会いたいと思い、急遽、室蘭に行きました。弟が迎えに来てくれて2人で会いに行きました。
病室に行ってみると、寝ているはずの父が起きている。。。まさかの再会でした。
3人で笑顔で写真を撮りました。
闘病生活で骨が見えるくらい身体はすっかり細くなっていましたが、最後に握った手は暖かくゴッツイ手でした。
僕のようにPCしか触ってこなかった人間とは別ものでした。
別れ際「また、どっかで会おうな」と。不思議ですが、会える気がしました。
その後、1週間くらい頑張りました。
酒が強かったのか、通常の量のミダゾラムでは効かず、2倍、3倍、最後には5倍まで上げたそうです(そうしないと苦しむことになるので)
そんな父が10年くらい前に一度だけ福岡に来てくれたことがありました。
3女が誕生したためです。
そのときに鹿児島を少し観光しました。
そのときのビデオを見ながら (T_T)
ビデオの中ではいつもの父ですが、もう会うことは叶わないのですね。。。
身内や親しい人を亡くした経験がありませんでした。
なんとも言えない気持ちです。
さて、最後の顔を見てきます。
よく頑張ったねと頭を撫でてこようと思います。
ちなみに、トップの画像は先週、北海道に行ったときに帰りの飛行機で見た風景です。
明るくて温かい天国で、先になくなった方々とビールや焼酎を飲んでるんだろうな。。。と思います😁