昼ごはんを学食で済ませ(ちなみにハンバーグ定食580円美味いです)、図書館に戻る前に生協に立ち寄った。
大学生協といえば本のコーナー。
大学生協では基本的に組合員向けに営業しているので本の価格は割引がある。それ以上に良いのは(自分にとっての)選書の良さとこじんまりしているからこそ可能な一覧性の良さだ。
大型書店では行きつけの?コーナー以外に行くことはないけど、小さいと自然と目に飛び込んでくる。セレンディピティー。
昨日、買ったのは以下の2冊。
なぜか「いいアイデア」が次々出てくる人の思考法: 驚くほど、「ものの見方」が冴えてくる! (知的生きかた文庫)
- 作者: 軽部征夫
- 出版社/メーカー: 三笠書房
- 発売日: 2014/01/22
- メディア: 文庫
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アメリカ最優秀教師が教える 相対論&量子論―はじめて学ぶ二大理論 (ブルーバックス)
- 作者: スティーヴン.L・マンリー,スティーヴン・フォーニア,吉田三知世
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/10/21
- メディア: 新書
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前者はテーマを考えるときの参考にと。後者は教授法の参考にという思いで手にした。
前者は1, 2章が特に参考になった。テーマにすぐに飛びつくな、は誰しもが経験すること。kinectかある。oculusがある。これで何する?から入るとアイデアが出てこない。まず目的を考えなさい。そしてそれを実現するための知恵を集めなさい。あとは絶えず考えじっくりときが来るのを待ちなさい。でたアイデアを辛抱強く磨きなさい、という教え。アイデアの作り方の本に書いてあることと基本は同じだが実践する際のヒントがあった。
後者は(行きの電車で半分くらい読み終えたところ)押し付けがましくもなく、図説で適当にごまかしているわけでもなく、読んでいればフツーに理解できる、そして恐らく読者が他人に以下のようなことを説明できる言葉や論理を持つことができる、そんな本だと感じた。
- 相対性理論とは何か?
- 特殊と一般の違いは何か?
- 光速に近い速度で移動すると時間の進行が遅くなる仕組み
この本をそのまま授業に使うわけではないと思う。一度、この方の授業を拝見したい。
以下、私的なことになるが。。。
大学教員は教員免許を持っていない。教授法について教わることもない。自身がこれで良いと確信して語るしかできない。内容もさることながら、目標設定、授業計画、それらの伝え方、検証方法などなど。
授業準備をしていることもあり、最近、授業について考える。講義とはなんぞや?と。
手順を教えること、体験させることは教える側にとって難しくない。わかりやすく伝えることができれば失敗することはそうそうない。段階をきちんと踏めば多少、複雑なモノも作り上げることはできる。
しかし、授業が終わった後、長期休暇後、就活の面接の時、一つ一つは憶えていなくても、あるコアな価値観(例えば、ソフトウェア設計ではモジュール分割が大事で適切な機能・サイズのモジュールを組み合わせてより大きな規模のソフトウェアを構築する)といったことが自分の言葉で説明できて欲しい、という願いもある。
細かいことは忘れていても、そのことが頭にあれば新しいモノを見聞きした時に、どこに適用される知識なのか?メリットはなんなのか?など判断できるのだと期待する。
前者の本で、浜松ホトニクスの新人には中学の理科の教科書を読ませる、とあった。これもなるほどなぁと思った。
何かを考えるときに枝葉がたくさんあってもまとまりにくい。コアな知識があれば組み合わせやすいはずだ。
僕の授業での中学の教科書にあたる知識はなんだろうか?と考えながら、このエントリーは閉じることにする。