先日、ヨドバシで購入したPM本を帰りの電車で読みました。類書はたくさんありますが、何と言いますか、素晴らしいバランスだと思いました。PMBOK×実務×ツール(GantProject)のバランスがとても良い。
学生に真の意味でのPMを教えるのは、私自身は不可能だと思い、知識としてのPM、ツール操作を通してのPMの知識の実践することを主眼において、シラバスを作成しました。市販のMS-Projectの演習テキストをベースとして、PMBOKの教科書、PMBOKをベースにした実務者の著書などを参考にして講義資料を作成しました。この著書は、そうした情報が1冊にすっきりまとめられています。

- 作者: 飯尾淳,中川正樹
- 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
- 発売日: 2009/08/27
- メディア: 単行本
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ただ。。。手段が変わった(良くなった)としても、経験がない学生に教えることには変わりがないわけですから、その点をそもそも解消しなければいけません。というか、そのことについてここ数年悩んできました(悩んでいます:現在進行形)。
何かを実践するには方法を知識として学ばなければなりません。しかし、その方法をしっかり身につけるには経験が必要です。鶏と卵。。。これは何もPMに限らず、プログラミングや設計なんかもその部類に入ります。もちろん、答えは「両方必要ですよ」であることはわかっているのですが。。。
プログラミングの教授法も、実のところ、これっというものはありません。文法を中心として、演習問題、応用問題をこなす。。。よくあるパターンです。PM(PMBOK)の教授法もこれに似たところがあります。基本概念やツールなどをプロセスにわけて学び、演習問題、実践問題をこなす。。。
授業ができたからといって実践で通用するとは限りません。与えられた問題に対して答えを出しているだけで、本当にその問題を解決しようとしているわけではないからです。
もちろん、大学生で授業を少しかじったくらいで、実践のPMを任せられるようなことはアリエナイでしょうし、そんなことを期待されているとも思いませんが、では、大学ではどのレベルまで教育すべきか。。。考えなければなりません。