memorandums

日々の生活で問題解決したこと、知ってよかったことなどを自分が思い出すために記録しています。

同時性

2日前のきっかけをもとにソフトウェア工学関連の書籍をいくつか読み返しています。現実の難しさを再認識すると同時に銀の弾丸はないとしても解決が望まれていることを再認識しています。いまさらですが。。。やはり必要は行動の母?かもしれません。単に影響を受けやすいだけかもしれませんが。。。


で、意外なことに日頃読んでいるブログでも上記に関連した話がフィルタリングされます。無意識のうちに点と点を結んでいるような感じです。いつも流れている情報だけど、見る人の(適切な言葉ではないのですが)価値観でフィルタリングされた結果、あたかも同時性をもって表れた現象のように感じてしまうのは不思議です。私の中で点が結ばれていった過程は以下の通りです。

  • 出勤の電車内で以下を読みました。

PSPガイドブック ソフトウェアエンジニア自己改善 (IT Architects' Archiveソフトウェア開発の課題)

PSPガイドブック ソフトウェアエンジニア自己改善 (IT Architects' Archiveソフトウェア開発の課題)

計測しないと始まらない。でもツールがあったとしても欠陥の分類などはプログラマ自身がやらなければならない。その困難を乗り越えてまでやる価値をメンバーが共有できるだろうか?後ろ向きな取り組みであっても正しいデータは出せるか?もっとプログラマが意識しなくても自動的に記録できるような方法が無ければならない。

  • RSSを読んでいて引っかかったのは以下。

Link: 現場の人間ほど「改善」にうとい (@IT)

内容はタイトルの通りです。その通りだと思います。同じ企業にいてもその人の置かれている状況や価値観は時間とともに変化していきます。関係する人々の波長が揃えば改善する気運も高まるのですが、そんなに世の中はシンプルじゃない。。。いそがしければ(多少効率は悪いとわかっていても面倒なので)”いつものやり方で”。。。になっちゃいます。改善するには何かが必要。

  • そして以下の記事に辿り着きました。

Link: ひらめきへの4ステップ――ある小さな研究成果から学んだこと

MSRでの体験が語られています。印象的なのは以下の文章。少し長いですが引用させていただきます。

2004年の夏、私は最初の起業体験を変わった場所ですることになった。夏休みをMicrosoft Researchで過ごさないかという招待を受け取ったのは、私がまだ博士課程の学生の時だった。私が関心を持つ領域で研究している最高の研究者の何人かがそこにいたので、彼らがどんなことをしているのか是非見たくもあり、彼らの仕事に関わりたいとも思った。それで私は青い方の錠剤を選ぶことにした。

初日のオリエンテーションの後、自分がやることになるプロジェクトが何なのか教えてもらおうと、メンター役の人の部屋に行った。机の前に私が座ると、彼は研究論文やノートの山の間から私のことを覗き込んで、大きな笑みを浮かべながら言った。「やあ、来たね。僕らと12週間一緒にやることになるから、なんか面白くて役に立つことをするいいよ!」 彼のことを見つめながら、具体的なタスクが何なのか教えてもらえるのを待っていた。彼は続けて、「君は何百という研究者や何万という社員にアクセスできるんだから、それをうまく活用するといい。じゃあがんばって!」 それから彼はチームの他の人達に私を紹介し、この後の12週間を私が過ごすことになる部屋を教えてくれた。私が「次の大いなるもの」を生み出さんとする場所を。少なくとも私がその時に感じたのはそういうことだった。


このあとは、著者のその後の行動について書かれています。私が特に考えさせられたのは「君は何百という研究者や何万という社員にアクセスできるんだから、それをうまく活用するといい。」というところです。現場にはたくさん情報があるという事実です。特にソフトウェア工学はソフトウェアを生産するために必要な行動や成果物すべてが研究対象になります。大小問わず、企業ではこうした研究を進める材料がたくさんあるということです。


上記の「現場の人間ほど「改善」にうとい」でも語られていますが、そうは言っても実行は難しいという側面があります。ちなみに、このMSRの著者はVSの裏で自動的に行動を記録できるツールを作って提供したとのこと。やはりそうした工夫が必要ですね。。。


まとまっていませんが。。。とりあえず感じたことでした。