memorandums

日々の生活で問題解決したこと、知ってよかったことなどを自分が思い出すために記録しています。

+10%くらいの目標設定

サラリーマン技術者から大学教員になって4年が過ぎました。本当に早いものです。赴任当初は、「情報系の学生なんだから情報系の”企業の”話題は聞きたいだろう」「基礎的な学習より、より実践的なテーマの課題が楽しいはず」と考えていました。また、そのように課題やレポートを設定してきました。でも、それはある意味間違いだと、この4年間で気づかされました。
ナニゴトそうだと思いますが成長には順番があります。卵がいきなり次の日に親鳥になるわけではありません。日々、少しずつ成長して、いつかは大人になるはずです。大学生も授業も同様でしょう。授業は学生の資質や経験をもとに、その+10%くらいの目標設定がいいところだな。。。と感じます。

そういう意味では後期に担当する「プロジェクト管理」は非常に教えるのが難しい科目だと思います。ソフトウェア開発はおろかチームでソフトウェアを開発したことのない者に「プロジェクト管理とは」と意気込んでも伝わるはずがありません。真面目にやろうとすると+500%くらいの目標設定になってしまいます。

とりあえずPMBOKとMS-Projectの演習を題材としていますが、本当にそれでいいのか、非常に微妙なところであります。社会に出て自分がプロジェクトリーダーなりプロジェクトマネージャになれば、プロジェクトマネジメントの難しさと必要性をすぐに理解できるはずですが。。。教科書でお勉強として学ぶには受講者に相当な想像力を強いることになります。また、そのような教科書は今のところ存在しません。誰かが書くしかないですねぇ。。。