読書の初夏である。意味はありません:->
文系学生向けの論文執筆の心得(テクニックではない)についての著者の考えが述べられています。
後半部は、内容が文系のためか、もしくは、私の教養不足もあり、読み飛ばしました。主な心得は前半部に書かれていると思います。
書かれていることにはいちいち納得します。学生さんにとっては耳が痛いところもありますが、以下を気をつけてレポートなり論文なりを作成すると品質が高まると思います。本書の一部を抜粋し要約しました。
- レポートは教師の好みにあわせて書くのが無難。とくに文系では評価基準を明確に説明しにくい。教師はレポート作成者の「個性」を評価したいと思っている。
- 大学の授業がつまらないというが、全部の授業が興奮するほど面白かったら学生は身が持たないだろう。1週間のうち1,2コマの授業を楽しみにし、あとは「こなす」ことだ。
- 教師のファッションと授業は相関がある。お洒落な教師は自分のプレゼンテーションにも意識するゆえ授業がうまい。ただし、例外はある。
- 大学の偏差値は大学や社会での実力を保証するものではなく、可能性を示すものにすぎない。また、大学の授業は大学生が学ぶべきことの半分にも満たない。余った時間は昼飯代を節約しても本を買い、図書館に通うのだ。
- レポートの作法
- タイトルをつけること
- パソコンを使おう
- レポートは綴じる
- 話し言葉と書き言葉は違う
- パソコンでは漢字変換で簡単だが平仮名を使う場合が多い「従って」→「したがって」
- 著者の嫌いな言い回し(注:私も同感です)
- 「と言われても仕方あるまい」
- 「便利になったけれど、何か大切なものを失った」