ARデバイスの潮流を知っておきたくて今年度の研究費で購入させていただいた。申請したそばから値下げとかorz どうしたものかと思うけど。
商品のレビューはYouTubeを中心に専門家が多数いらっしゃるのでそちらが的確です。私はあくまで自分の感想を書いてみたいと思います。
メガネ本体
軽いと思います。普通のメガネまではいきませんがQuest等と比べると断然軽いです。ただ、普通のメガネよりごっつい感じがしますので長時間の使用はどうかな。。。というところです。メガネには明るさ調節と視界の透過度を調節できるボタンがついています。これはいいと思います。ちょっと想定外だったのは メガネ本体だけで映像が見れない という点です。あくまで映像投影用のディスプレイと屈折レンズがついているだけと思います。これは重量の低減にも効くんでしょうし、あと何より長時間使用しても熱くならないという点はいいと思いました。 嘘でした。見れました。メガネからMacにBeamを介さず接続できました(Switchはダメでした)。ここに詳しく書いていました。ただし、Beamがないと映像の制御(傾き補正等)はできません。ただのディスプレイって感じになります。
普段メガネをかけていまして、うっかりしていたのですが、このデバイスではメガネを使用した状態でつけることはなかなか難しいです。あとで気付いたのですが鼻パッドが取り外せばメガネと同居はできなくはないです。ただ、目の高さを同じ位置で固定することは無理なのでとりあえずテープで止めてみました。当然ですがメガネにメガネをするので重量が増します。違和感がありますし疲れます。
Beam(コントローラ)
なんて呼ぶのかわかりませんがAmazonの商品名も特にそれっぽいのがなかったのでコントローラと呼びます。 Beamっていうらしいです。これがCPUになるようです。中身はAndroidでしょうか?イメージとしてはHololensのメニューのようなものが出てきてアプリ選択とちょっとした本体設定ができます。これ相当頑張っているせいかずーっとファンが回っている音がします。これなかなか嫌ですね。。。しかも相当熱くなります。皮膚の弱い方はずーっと持っているのは危険じゃないかなと思うくらい熱くなります。操作は慣れの問題かと思いますがなかなか最初は思うように操作ができなくて困りました。Amazon Videoのアプリを入れようとしたら全然進まなくて(恐らく本体の消費電力を下げるためかスペックが低いのでしょう)。
Macに繋いでみた
USB-C to USB-CケーブルでMacに接続してみました。Macからみれば外部ディスプレイとして特に設定もせずに動作しました。使用感は。。。微妙です。本体のディスプレイが見えた状態で(視界の背景を暗くすれば多少は見えなくできますが)、かつ、XREALの映像はそれほど大きくないので眼の前に27インチくらいのディスプレイが置かれた状態で見えます。僕が目が悪いせいもあるのでしょうけど、一番気になるのは、投影されたディスプレイがよくみえなくて顔をその投影された映像に近づけようとするんですね。。。自分が。でも当然ですが映像は遠くに移動してしまいます。。。目がよくて元気な若者であれば感触はまた違ってくるのかもしれません。ゼミ生に使ってもらおうと思います。少なくとも私はPC操作の外部ディスプレイとしては使わないだろうと思います。
Amazonアプリで映画を観てみた
XREAL本体にアプリがプリインストールされていて、その中にAmazon Videoがあったので見てみました。プリインストールされているとはいえインストールが必要で、かつ、サインインも必要です。これがなかなか時間がかかる。。。インストールに20分くらいかかったかと。あとサインインも使いにくい仮想キーボードで打ち込むこと20分くらいという感じです。2段階認証を通すのがまた時間がかかって。。。やっと映像がみれたところで音声はメガネから聞こえてきました。クリアでいい音です。ただ、映像はそれほど大きくないので。。。どうでしょう。これならQuestとかで見た方が没入して楽しめると思いました。
Bluetoothキーボード(Appleキーボード)をつなげようとした
Amazonアプリにサインインするとか仮想キーボードがあまりに使いにくかったのでBluetoothでAppleキーボードを接続しようとしました。接続候補としては出てくるんですが接続ボタンを押すと。。。接続できませんでした。。。と。Appleのせいでしょうかね?他のキーボードなら行けるのかもですが。
Switchを接続してフォートナイトしてみた
これって座っている必要がないよなと思い、ベッドで寝ながらXREALをつけてフォートナイトをしてみました。横に寝ながらグルグル回る3D映像をみるのは最初気持ち悪かったですが慣れれば何とかなるレベルと思いました。ただね。。。やはり僕が目が悪いせいなんでしょうね。楽しめる感じではなかったです。こちらもARメガネでやる必要がないなと。Questとかでもしミラーリングができるならそっちの方が楽しめそうだと思いました。アクションゲームだとディスプレイによってカクツキがありますが、XREALではまったくその点は感じませんでした。家のAnrdoidTVの方がゲームモードにしても酷いので。。。それと比べたら全然気にならないレベルでした。
まとめ
メガネ本体はHMDと比べるとかなり軽いです。そしてコントローラが切り離されているためQuestやHololensのように長時間つけていると熱くなることはありません。ただ、コントローラと常にケーブルで接続された状態になるのがちょっと問題です。あとコントローラが熱くなる問題も。机とかにおいておけばいいんでしょうね。
そして、根本的なことですが、これは「ARメガネ」だと思います。ARということは現実空間と仮想空間の融合に意味があるはずです。その辺の機能がまだ試せていません。
あと、視界が狭い。。。Hololens2もそうですが、ちょっとズレると映像が見えなくなります。EPSONのARメガネも以前、研究で使用していましたが(時代は10年以上違いますが)、本質的にはあまり変わってないかな。。。という感じがします。
研究用なので今のデバイスを触って何ができるか試したい、というのが動機でしたのでまさにこれから使いこんでいくことになりますが、これを研究以外の用途で自費で買うか。。。というとかなり迷うデバイスかなと思います。これならQuest3の方がいいかなぁ。。。
とりあえず。ここまで。
重要な気づき
ちょっと忙しくて新しい機種なら大丈夫だろうと思って選定しました。Air2Proでしたが、どうやら。。。センサーがかなり搭載されていないらしいです。。。ARアプリを開発する上でハンドトラッキングなど最低限のセンサーや機能はついているようですが。買わなければならなかったのはUltraの方だったみたいです。やってしまった。。。