昨日、同僚の先生から教えてもらったワード。やらなければならないとわかっているはずだけどやらない、そんな状況が理解できないわけです。大人(失敗を経験してきた費人という意味かな?)の我々には。ただ、やればいいだけじゃん。なぜやらないの?それを説明するのにこの正常性バイアスという考え方があるようです。
正常性バイアスとは?
Wikipediaによると以下だそうです。
正常性バイアス(せいじょうせいバイアス、英: Normalcy bias)とは、認知バイアスの一種。社会心理学、災害心理学などで使用されている心理学用語で[1]、自分にとって都合の悪い情報を無視したり過小評価したりするという認知の特性のこと。自然災害や火事、事故、事件などといった自分にとって何らかの被害が予想される状況下にあっても、それを正常な日常生活の延長上の出来事として捉えてしまい[2]、都合の悪い情報を無視したり、「前例がない」「自分は大丈夫」「今回は大丈夫」「まだ大丈夫」などと過小評価するなどして、逃げ遅れの原因となる[3][2][4]。「正常化の偏見」[5]、「恒常性バイアス」とも称される。
私見
なぜ、そんなバイアスが起きうるのでしょうか?やはり生命の原理原則なのかな。。。と思ったりです。つまり、結果が変わらないなら(生命維持のためできるだけ体力を温存する)効率がよい方を選択する。
宿題とか発表準備とか、やらなくても何とかなる(適当にやってもその時間だけ我慢すれば済む)、やるコストよりやらないで過ごした方が楽だ、という感覚でしょうか?
わからなくはないです。もちろん、自分にとって未経験で難しそう思えるタスクに立ち向かって困難を乗り越えるより、じっと過ぎ去るのを待つ方が安全だし無駄な作業をしなくてよい、ということなのでしょう。
この辺は最近流行りのタイパ・コスパ思考なのでしょうか。失敗は嫌。ゴールや道筋がわからないことに取り組む気になれない、なんかそんな感じなのかな。。。と。
こういうことを真面目に考えている人もいれば、考えること自体を放棄する人もいるのでしょう。
じゃ、そういう状況の人に何をしてあげられるのでしょうか?
そういう状況が即、正常性バイアスなのかは専門家ではないのでわかりませんが。。。とりあえず考えるヒントにと調べてみます。
正常性バイアスの対策案
- 一人ひとりが常に意識を高く持って作業できるようになるまで継続し、習慣化することをオススメします。習慣にするまでは上司がチェックしたり、本人にチェックリストに書き込んだりしてもらうという作業が必要です(文献)。
- 批判的に物事をみる。さまざまな状況を想定しておく。「なぜ」を考える習慣をつける(文献)。
- 正常性バイアスの存在を知っておく。社員自身がバイアスの傾向を把握する。出来事に対して疑問を持つようにする(文献)。
私見のつづき
なんか違いますね。。。正常性バイアスじゃないのかな?それでも1番目の可視化して意識して習慣化するまでレビューする、は学校でも使えそうに思います。最初は乗り気じゃないでしょうけど、色々なシーンからこうしたらこうなるよということを書き出してもらっているうちに自然と意識できるようになる。。。はありえそうな気がします。
そもそも若い人の考えが理解できない、というところからスタートしていますが、そんな自分も理解されていなかったのだろうし、その当人も他人様に説明できるほど自分の状況や心境を言語化できていたとは思えません。
それでも、ちょっと思うのは、そんな今の時代においても、ちゃんとやる人はやるし、それこそ大谷選手じゃないですが、これまでの想像を越えるような業績を残す若者が登場しています。やらないのは時代や(個人ではなく社会的な)環境のせいというよりは、それぞれの個人がそういう環境を体験し経験しやりぬいてきた経験を小中高の頃からどれだけしているか?なんだろうな。。。と思うわけです。これタイトルからずれているかもですが。
何の分析もなくデータに基づかず主観だけで意思決定してしまうことでたくさん挑戦し失敗してきた経験があれば、10代だろうが20代だろうが、やらなければならない場面においてちゃんとやる・やりきるができる人になるんだろうなと思うわけです。
と偉そうに書いてきた自分が小中高の頃にそんなに苦労して何か成し遂げてきたのか。。。というと。。。説得力なさすぎぃ💦 大学生・マスターは何かのマネをひたすらしてきたような気がします。そして、しっかり考えてキッチリ作る経験をしたのは会社でのソフトウェア開発だったような気がします。その経験が今の自分に大きく影響しているなぁ。。。と思います。
うーん難しい。しっかりするためには会社にはいらないといけないけど、はいるためにはしっかりしなければならない。。。鶏と卵か。
やはり答えがないなぁ。とにかく嘘でも騙してでもまず手を動かさせる、なのかなぁ。(背中を見ろはないとして)一緒にやって体験して助走をつけてあげる。。。それくらいかなぁ。
今日は保護者懇談会1日目でした。9時半からスタートだったので6時起きでした。眠い。。。でわでわ
■追記
ちなみに認知バイアスについて調べていたときに以下のページを見つけました。まとまっていてとてもよいページだと思います。どれもこれもがうなずけます。人のこころとは認知バイアスでできているようなものですね。。。思い込み。思い込みのない人間なんているのでしょうか?
■追記2
先日、参加した国際会議でAIに文章を読ませてどう感じるかを測定する(回答させる)研究を見ました。認知科学ってうちの学科にも専門家がいるけど、AIの認知科学ってありなん?とか帰りの電車で想像しました。人間とAIの対話はこれから増加する一方でしょう。そのときに人間とAIのコミュニケーションを管理する研究も盛んになっていくんでしょうね。AIがプロンプトから愛や怒りを感じたら回答の精度に影響するのか?も気になります(どっかで厳しく指示した方がいい結果が出るとか見たような気もする)。おもろいですね。