memorandums

日々の生活で問題解決したこと、知ってよかったことなどを自分が思い出すために記録しています。

これはやばいモノを作ったかも知れない。。。

大学も定期試験期間なので連日そのネタで投稿しています。。。すいません。

他人のフンドシをお借りしただけなんですが。。。

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で、2科目をこのツールで採点してみたんです。

ツールで出力したExcelファイルをモニターに写しながら1つずつ採点していきます。

全員の解答欄を見比べると異なる画像が際立つんですね。一目瞭然でわかります。

他者の解答とイメージマッチングするのでたぶん採点ミスもかなり減るんじゃないでしょうか?

Excelの工夫点としては以下です。

  • Excelのセルを黒に塗りつぶすことで解答欄画像をコントラスト的に見やすくしました。かなり見やすいです。

あとは、Excelの点数の初期値は1点なので、各設問の点数に一括変換します。あらかじめUIで入力する手もありますがExcelはこういう一括入力とか置換が得意ですから簡単にできます。

あと、近隣の解答欄が視野に入ってきますので2、3列まとめて採点してみましたが。。。上記の画像マッチングを考えると人間は縦方向の見比べが得意なようなので1列だけ見てスクロールした方が結果的に早く採点ができるように思いました。

操作しているGif画像を以下に貼ります。途中からはじめていますので個人が特定できないようにしています。

どうでしょうか?ただのExcelの作業のように見えますが。。。1つ1つ採点している(バツしている)様子になります。

この作業をしながら発見したメリットに以下がありました。

  • Excelで集計しますので設問ごとの正答率が確実にわかる。できの悪い設問が数値としてわかります。紙のまま丸付けしていると何となくわかるけど数値としてはわかりません。
  • 前述と似てますが、間違う傾向もわかります。こういう間違い方をするのか。。。と。次年度の授業や試験問題の作り方の改善に繋げられます。
  • あと、これも紙の採点であるあるなんですが解答の種類がある程度見えるので、正解・不正解の境界を早期に認識できて全体の採点調整がすぐにできることです。これはかなりメリットと感じます。何枚も採点したあと「これか。。。正解にしようか」とすると戻って全部つけ直しになるわけです。あるあるです。これがない。

もっとあったような気がしました採点しているうちに忘れてしまいました💦

で、時間はどうなったのか?1科目は時間計測でミスってしまったのでもう1科目で計測してみました。

試験内容は以下の通りです。

  • 受験者64名
  • 設問数35(1問2点で合計70点満点)
  • 全問穴埋め問題ですべて記述式です。

なので、解答欄としては64x35=2240個です。

Excelで採点をはじめて終わるまで22分でした。

22分÷2240個≒0.6秒/個です。どうでしょうか?

Excelですので設問の点数を合計するのもSUM関数で瞬時ですね。これを採点簿に入力して整理するまで2分です。1科目24分で完了です。

私は同じことを間違えずにひたすら繰り返すのって本当に嫌いで苦手です。採点をどうにかできないかとここ20年近く考えてきたのですが、半年に1回なので目を瞑って(瞑っては採点できませんが。。。)やり過ごしてきました。それが何と楽しいんですね、楽しんですよ!?。。。驚きというかもうこれがメリットのすべてと言っていいと思います。

脳が早い反応を求めるようで、サクサクやっているうちに慣れてきて的確に操作できるようになります。脳が活性化して動いている感じを自覚します。解答の割合や違いに注意がいくためか丸付けしながら問題の振り返りが同時にできる余裕も実感しました。これは凄い。。。

たかだか、解答用紙の解答欄を切り抜いてExcelに貼っただけなんですが。。。ここまで採点が楽しくなるとは思いませんでした。

私の研究室では応用研究(応用開発)を続けています。ごくごく普通の使い方を少し角度を変えるだけで作業が楽しくなったり楽になったりすることを目指しています。世の中を変えるというほどたいそうなことは考えていませんが、今あること、今の人達が普通にやっていることを少しでも変えて楽ができたら素晴らしいと思うのです。

それがまさに実現できたような気がしています。ちょっとうれしい。これ他の先生もやりたいと思わないかなぁ。。。とここでシステム化すると利用面で難度があがるし使いにくくなるので難しいところです。

とりあえず、やって良かった。あと◯年ありますので、個人的には今後の採点はこれで行きたいと思います。