最近、プログラミングを始めた当初における障害の一つにデバッグがあるな。。。と実感していまして、たまたま本屋で見つけた以下の本を購入して読んでいました。
ひなた先生が教えるデバッグが256倍速くなるテクニック (Software Design Books)
- 作者: やねうらお
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2008/11/14
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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内容はタイトルの通りなのですが、著者のやねうらおさんのストーリーがとても面白い*1。新入社員のケンイチと先輩でありメンターである早井さんとのやりとり、毎週水曜日にある特別技術顧問のひなた先生とのやりとり。
あくまでこのやりとりは物語なのですが、読み進めながら自分の新入社員の頃を思い出しました。
前職の上司は今思えば、かなり先進的な考えの持ち主だったと思います。技術だけでなく育成やマネジメントなど幅広い分野でです。若い技術者を当時は神奈川にあった親会社の研究所にどんどん送り込んでくれました。私もその一人でした。わずか3ヶ月の短期出張ではありましたがC++やUnixなど技術的な刺激をたくさん受けることができました。
北海道に戻ってからは、大学院で取り組んでいた遺伝的アルゴリズムを実際の工場で適用する仕事もさせてもらいました。その後、技術だけでなく研究以外の実務的な仕事やマネジメントの仕事などにアサインしてくれました。技術書などを読んで勉強する向上心はそれなりにあったつもりですが、会社に訴えてまで好きな仕事をさせてもらおうという勇気は当時の私にはなかったと思います。
まさに、感謝です。
こう思い返すと、会社における先輩、メンター、上司の存在は大きい、と思います。皆さんの先輩、メンター、上司はどうですか?また、皆さん自身が上の立場の人である場合、どうですか?
私は自己都合で前職を辞めましたので会社や上司に恩返しすることはできませんが、自分の関係する人に返していきたいとは考えています。実現できているか。。。まだわかりませんが。
ただ、ちょっと注意が必要だと思うことが1つあります。
小飼弾さんは弾言に「残業が多く、学ぶべき人がいない会社なら辞める」と書かれています。正しい判断の仕方ではあると思います。自分が最大限、成長できる場所に動ける自由はあるわけですし。私も動いた一人でもあります。
- 作者: 小飼弾,山路達也
- 出版社/メーカー: アスペクト
- 発売日: 2008/09/25
- メディア: 単行本
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ただ、「残業が○○時間いったよ。。。」「ボーナスぜんぜん少ないし。。。」「最近、開発の仕事がぜんぜんできなくて。。。見積りばかりつくらされているよ。。。」といった場合ですが、この場合、やりたい仕事と、やるべき仕事にズレがある状態だと思います。ここでよく考えなければならないのは「自分がやりたいことを100%自分がやれたときに、自分にどのような評価が与えられるか」ということだと思います。そして、その実現性もある程度は冷静に考えなければならないと思います。
私はある年代から開発よりマネジメントを主に任せられるようになりました。平社員ではなくちょっとした役職がついたこともあります。そのとき、やはり技術的な仕事もしたかったですし。。。自分なりのアイデアもありました。後ろ向きな考えを持ちつつもマネジメントやコンサル的な仕事をさせてもらいながら。。。交渉の面白さ・ダイナミックさ・強かさを実践的に知ることができました。今、振り返ると色々な面で辛いこともありましたが本当にその仕事をやっていて良かったと思いますし自分の付加価値にもなりました。
要は、学ぶべき人や学ぶべきことは自分自身でしっかり理解している人は少ないんじゃないかな?ということです。そもそも役に立たない仕事があるのか。。。ということでもあります。
最近、あまり書くネタがなくて更新が滞っていますが。。。たまに書くと長くなります。
就職難な時代。仕事ができている。。。というだけで幸せな面もあると思います。もちろん、将来を考えると「今、ここにいて、この仕事してて大丈夫かな。。。?」と不安になる場合もあるかもしれません。その場合は、不安ややりたい仕事ができない怒りのパワーを自己研鑽という正のパワーに向けるのが一番自分にとってプラスだと思います。個人的に仕事が超忙しかったときにドクター生活をこなせたのはそういうパワーが源でした。もう一度やれ、といわれたら。。。嫌ですけどね(苦笑)
*1:Software Designの連載記事だったようで。。。そういえばあったような。。。当時は読み飛ばしていました、ごめんなさい。