memorandums

日々の生活で問題解決したこと、知ってよかったことなどを自分が思い出すために記録しています。

ChatGPTと作文(宿題)

学生の夏休みといえば宿題ですね。

娘が宿題として書いた原稿用紙5枚の読書感想文を読ませてもらいました。

構成的には色々と突っ込みどころはあるけど 文章としてはとても読みやすい が第一印象でした。

迷いがない。。。そして 誤字脱字がほとんどありません でした。

本人いわく、彼女の記憶の限りでは読書感想文を書いたのは初めてだそうで。小中ではそういう宿題はなかったか選択だったらしいのです。

それでこれか。。。本をあまり読んでいるようには見えないけど。

聞くと「ChatGPT(本人はチャッピーと呼んでた)と一緒に作った」んだそうです。

なるほど。

でも、バレないようにそれなりに加工したとも。

AIの時代に鉛筆で原稿用紙に書いていることがそもそも。。。と思うけど、それでも、ChatGPTを使って自分の言いたいことを整理して文章にできるならこれはこれでありだな。。。と思うわけです。

自分なりのエピソードもいれつつ自分が気になったポイントをいくつかピックアップして語っていました。

品評会に出せるようなものではないでしょうけど、彼女なりの意見として悪くはない文章だなと思いました。

そもそもこの宿題は分量も指定されていないらしく、とりあえず原稿用紙5枚くらい書けばいいだろうということで書き出したそうです。なのでAIの使用については特に指定はなかったのは言うまでもない感じもします。

そもそも、ビジネスでは全部が全部、自分で書いた文章を使うことも少なくなっていくような気もしますし、自分で書いた文章もとりあえずAIにレビューしてもらう機会も増えるでしょう。

つまり、文章のオリジナリティとはなんぞや?ということです。

AIとともに書いた小説がなんちゃら賞をもらう時代です。

面白ければ(←安っぽい言い方ですいません、言いたいことは他人が時間をかけて読む価値があるかどうかということだと思っています)いいじゃん、と思いますし、AIと協調しながら成果物を生み出せるならそれはそれでありだな。。。と思うわけです。

ありというよりはむしろやるべき、という感じもします。

文章とは他人(自分も時間が経てば他人)に読まれるために生み出されるものだとすると、他人が読みやすく読んで価値を見出しやすい書き方で書かれたものである方が価値があるとも思います。

それでも、幼稚園や小学校低学年からAIにプロンプトで指示を与えて作文すればいいじゃん。。。とは思えません。書かれた文章を理解できないから、ですね。それが自分が書こうと思えば書ける文章であればそれは自分の文章だと思う判断基準があります。

そういう判断基準でAIを使うといいなと思います。この判断基準に誰か命名してくれたらいいのになぁ。。。と思います。

ChatGPTに考えてもらいました。

用語 解説
自己可読性基準 自分が読んで理解できる範囲での文章生成を是とする考え。
筆者可能性原則 「自分でも書ける文章」=「自分の文章」と見なす原則。
内的理解閾 AIが生み出す文章も、自分が理解できる水準を超えないことを条件とする閾値。
自己理解限界基準 他者への可読性+自分自身の理解可能性の両方を満たす文章評価基準。

なんか微妙ですね。。。でも個人的に最後の「自己理解限界基準」はいいなと思いました。ちなみに英語で?と聞くといくつか案を出してくれましたがその中の「Self-Comprehension Threshold (SCT) 」がいいなと思いました。非ネイティブでもなんかわかります。

生成AIで何かしら生み出すときにその生成結果を自分のものであると主張するためにはSCTを越えない範囲で利用すること、と言えたらいいな、ということです。実質的には使えない性善説かも知れませんが。本人のためにもそういう基準を自分の中に持ってもらうことが重要かなと思います。

ちなみにSCTは個人差があるでしょうから難しいところですが、それこそ各自のAIを使用しなかったときの成果物を学習してその基準を出ないことになるのでしょうか。それもプロンプトに含められそうですけどね。。。💦