memorandums

日々の生活で問題解決したこと、知ってよかったことなどを自分が思い出すために記録しています。

就活

今日、来年、うちのゼミに所属する3年生に向けて以下のようなメールを送りました。毎年、同じようなことを言い続けている(メールし続けている)のでここらでまとめておきたいと思います。

あくまでゼミ所属学生に対する指導教員からの個人的なメッセージ(履歴書)ですので注意してください。このくらいのことであれば就活ノウハウ本にもっと丁寧に書いていると思います。

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履歴書も面接もそうですがこれらはすべて自分をアピールする場です。多くの人はアピールが苦手だと思います。多くの人が舌足らずです。もう既に私は上手だっ!という人は以下は読まなくていいです。時間の無駄です。

学生時代にいろいろと実績がありながら、それを人にわかりやすく、興味を持てるように記述したり話す力が不足しています。

■大人から見た「わかりやすさ」とは?

それぞれの設問に対してできるだけ具体的に書くということだと思います。よく言われるとおり5W1Hを気にすることです。「バイトしていました」と書くのであれば「ドコドコのコンビニエンスストアで3年間アルバイトしています。一週間に3回出勤し、主に夜間(22:00-8:00?)を担当していました。業務はレジや商品整理などを行い、最近は仕入れなども任されるようになりました。自分でも興味があったので店長さんに許可をとって販売データを自分なりにメモを取り、販売予測や販売管理などの本を調べながら店長さんに提案するなどしています」というようなイメージがいいと思います。私はコンビニでバイトしたことがないのでわかりませんが、実際に苦労してやった人ならもっとイキイキと書けるはずです。現場で働いている様子が目に浮かぶようにできるだけ具体的に、そしてできれば自分が率先してやってきたことをアピールすることが、大人から見たわかりやすさ、なのだと思います。

■何をアピールすればよいか?

ここも重要だと思います。いくら情景豊かに表現できたとしても、その企業の仕事にまったく関係ないことでは効果は半減すると思います。企業の人が聞きたくなるような話しとは何か?以下、あくまで個人的な意見です。

企業の人は自社の仲間として迎え入れたい人を探しています。大学生活でもこれまでの人生でもそうだったと思いますが、会社にもいろいろなタイプの人がいます。各人が各人の持ち味を活かして会社生活を送っているはずです。面接官はそうしたこれまで会社にいるタイプの人を探しているのかもしれませんし、逆に、新しいタイプの人を探しているかもしれません。詳しい条件は面接官でなければわかりませんが、それでも言えることは会社の仲間として適切か?有望か?それらを限られた時間で見定めたいのではないかと思うのです。性格かもしれません、体力かもしれません、知力や知性かもしれません、その人の持っている雰囲気*1かもしれません。でも、これではモヤモヤっとして何をアピールしていいかわかりませんね。将来的な素養の有無はその会社の人でなければわからないように思いますが、まず最低限のところで以下のような条件を備えていることが必要な気がします。そのことについて残り、書いていきます。

入社したら上司や先輩から仕事を教わりますね?そのとき「人の話がきちんときけるか?」ということは重要ですよね。当然ですが大切だと思います。「素直か?」という点も重要だと思います。個人主義、自己主張の時代ですから自分の考えを持つことは大切ですが、学習期間にそれをやられると先輩達は大変ですよね?。もし疑問を感じたり問題があったならその場できちんと「会話して解決できるか?」という点も重要だと思います。先輩達も自分の仕事があります。あとで言われるよりはその場で解決できた方がお互い楽です。さらに、できれば「のみ込みが早い?」方が先輩達は楽ですよね?「頭の回転」はどうか?ということも大切かもしれません。仕事によっては間違いが許されない仕事もあるかもしれません。多少時間がかかっても「確実に仕事をこなせるか?」という点も見られるかもしれません。人様からお金を頂くのが仕事ですから面倒なこともいやなこともあるでしょう。そのときに「忍耐強さはどうか?」「途中で中途半端に投げ出さず諦めずに最後までできるか?」という点も大切な場合があるかもしれません。企画や改善が必要な職場では「工夫する発想力はどうか?」「自己研鑚するか?」という点もあるでしょう。チームやお客様との会話で仕事を進めるには「対人スキルはどうか?*2」「明るく話せるか?(冗談をいわなくてもいい、お互いに気持ちよく話せるかということ)」という点もあるかもしれません。近い将来、その仕事のプロになるわけですから「情熱はあるか?」という点も重要かもしれません。

思いつくがままに書きました。もちろん全部を満たしている人は少ないでしょう。ここで伝えたかったことは、会社で仕事をしていく上で必要となる能力?は専門の力以外にいろいろとあるということです。専門的な知識や技術や実績で本当に素晴らしいものがあるならそれをアピールすれば話しが早いです。多少、上記に挙げた能力が欠けていても会社生活で経験する機会がたくさんあるでしょうから。

そうではなくて専門的な知識は学校の授業を受動的に受けただけですよ。。。ということであれば、上記に挙げたようなことについて、大学生活を振り返りながら具体的に説明(アピール)すればよいのだと思います。

自分という人間をよく言い表しているようなストーリーがあると聞いている人も納得しやすいと思います。企業の方も、入社後に数年して「この子、採用して本当に良かったなぁー」と思いたいのだと想像します。そういう人を探しているんだと思いますよ。

さて、来年度はどんな結果になるか? その前に今年度ですね。

*1:その人と一緒にいるだけで楽しい、安らぐ、華やかになる、前向きになる人っていますよね?

*2:対人スキルって難しいですね。人によって解釈が異なりそうです。私のイメージは、相手の話しを聞き、伝えるべきことを伝えることができる。約束を守ることができる。守れなかった場合に誠実に対処できる。相手に気配りし問題があれば気づける、という感じだと思います。もっと高いレベルでは交渉力などがあるのかもしれません。