memorandums

日々の生活で問題解決したこと、知ってよかったことなどを自分が思い出すために記録しています。

悩ましい問題

一昨日の水曜日、担当授業を3コマ終えて楽しいことがありました。前職の先輩が東京から出張で小倉に来られるというので飲まないか?とお誘いをいただいて楽しい時間を過ごしました。

その日の授業あることが発覚しました。授業終わりに理解度確認問題というものをやってもらっています。テストではなくあくまで学生自身が授業で聞いたことを整理するための取り組みです。

授業改善については以前から色々と取り組んできました。考えては試しての繰り返しでした。学生も色々なのでストレスをかけすぎると評価が下がります。

極端な例を1つ挙げましょう。一般的には座学授業であれば筆記試験7割、課題3割が多いと思います。課題をすべて出せば30点持っているので試験は半分できれば合格します、という配分です。なかなかいいバランスと思います。でも本当に身についているのか?特にプログラミング授業ではできてなんぼのもんじゃないか。。。と思ったときがありました。例えば、課題点1割、実技試験9割としたこともあります。 できるようにならなければ合格できない 意欲の高い子からは怖いけど身につけようと行動した、というような感想をもらいました。一方で、真面目な子でも課題点がないと不安でしかたがない、という意見も聞きました。ストレスに晒すことが目的ではないしできれば楽しんで取り組んで欲しいという気持ちは常に持っていました。なので1回限りで止めました。会社ではやりそうなこともやはりその道で生きていくという感覚がない状況で追い込むことにあまりメリットはないと感じました。

あれこれやってきましたが、結局は限られた時間の中でできるだけ何かを経験して欲しい、できれば自分で学習したいと思う意欲が芽生えてくれたらいい、それにはストレスは適度なものとして自分で考える余裕(隙間)を作ることも意識するようになりました。担当科目は、一応、エンジニアになるならやって損はない科目のつもりです。とはいえ、それをやらなかったら未来がないのか、ということもないでしょうし、たくさん取らなければならない科目の1つに過ぎません。自分にも身に覚えがあるので学生のことを言えた立場でもありません。難しいところです。

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授業資料はGoogle Classroomで配信しています。その中でGoogle Formsでアンケートのような問題を作って回答してもらっているんですね。

で、この回答数が57くらいです。出席は学生証をタブレットにタッチしてもらって取っています。その数はだいたい49くらいです。つまり8名くらいが教室にいないけど回答しているということになります。課題を毎週チェックすればいいじゃないか。。。と思われるかもしれませんがテストにしているわけではないので数回分をまとめてチェックして評価表に入れている感じにしてたんですね。。。これはちょっと言い訳になりますが。

  • 授業は出席するもの。一応。
  • 出席したら課題が出て期限内にレポートを出して採点されて課題点がつく。

という教員からみたら当たり前のことも学生から見ればそうではない場合もありますよね。これは今に始まった話ではなく代返とか大昔からあると思います。

そしてデジタルな今、コロナ禍でオンライン授業が当たり前だった時代を過ごしてきた若者達、なぜ出席しなければならないのか?課題だってどこからでもアクセスできるんだからどこから出したっていいじゃないかと思うのも無理はないと思います。

なので、上記の自分としては当たり前と思ってきたことが揺らいでいるんですね。。。

学生に配布している手引等にも「出席しよう」「レポートは期限内に提出しよう」とは書かれているけど「出席しなければ課題は評価されない」とはどこにも書いていないんです。

そんなもの言わなくても当たり前だろう、の当たり前は誰にとって当たり前なのか???です。場合によっては授業に出席しなくても課題さえ出せばいいよ、という科目もあるかもしれません。ただ、やはりそこは色々と揺らいでしまうと思うんですね。。。

(以前うちの学科も対応していた) JABEEでは出席点は評価項目にいれてはいけない がありました。普通に考えれば当たり前のことで、何が当たり前かというと「授業には出席するのが当たり前」なので、それを技術者教育として評価項目にいれる意味はない、ということです。そりゃそうです。

でも、です。そうはいかないのが社会だと思うわけです。人間なわけです。できれば面倒なことはしたくない、でもスコアは上げたい。学生に限らず社会人だってありますよね。。。人が感じる面倒なことを駆逐したいからことIT技術があると思います。

なんだか脱線してしまいました。そもそも授業とは何か?が問われているような気もしてきます。授業は出席しなければならないのか?出席さえすればいいのか?集合させて座学や演習で学ばせることだけが教育なのか?まぁ。。。考えすぎと思いますが、でも、そういうことも考えてポリシーを表明する必要が出てきているのかなとも思いました。

何が「普通」か。誰にとっての「普通」か。論文や研究では「普通」という言葉は使わないように指導されます。主体によって言い表している事柄が変わるからですね。。。それでも使いたくなるものですが。使い場合も主語や条件をはっきりさせること、かと思いますが。

と書いてきましたが、学生も授業に出席するのが当たり前と思っている人もいますし、そうじゃない人もいます。そうじゃない人はわずかです。そのわずかな学生のためにルールを作ったり何か面倒な手続きを増やしたり。。。は本当はしたくないですけどね。頭のいい先生は見てみないフリをするのかもしれません。

もう少し考えます。

あともう1つ。こちらも悩ましい問題です。

非常勤先で大学のBYODのようにiPadを購入させるようになりました。昨年からです。私はWORD等の基礎を教えているのでパソコンからiPadに変更するということで授業をすべて作り直しました。

昨年は学校がBluetoothキーボードを購入して授業時に学生に貸与していたのですが、今年は学生らにキーボードを購入させるようになったと授業開始時に知らされました😲

色々とトラブルはありましたがとりあえずWORDまで終えて、昨日、Excelの授業をしました。すると。。。学生らの様子がおかしいんです。。。「どうした?なんかあった?」と聞くと「=」とかが入らないんです。。。と。

「え?」

これは昨年きづいて、iPadのハードウェアキーボードの設定を色々と固定してJISにしたりもしました。なので学校のキーボードであれば問題はなくなったはずですが、個人が購入したキーボード(多くはiPadケース一体型)は純正もあれば他社製もあるわけです。特に他者性のキーボードはみなさんもご存知と思いますがWindows、Android、iOSを切り替えられるモードを持っています。その存在も学生は知りませんでした。。。そして、いくら設定しても表記文字が出てこないモデルもありました(ドライバ?iPadは未対応?)。

ハードウェアキーボードの多様性への対応は。。。今後、授業資料で盛り込んでいかなければならないことだと気づきました。

そんなこんなでガヤガヤしているときに、ある学生さんが近づいてきて「キートップが戻らなくなりました」とのことでした。「え?」なにそれ?

よく聞くと、 押した文字とキーが一致しないので一致するようにキートップを外して交換すればいい と思ったらしく😁、外してしまったんだそうです。。。面白いと思いましたし可愛いと思いました。そういう発想するんだ。。。そしてやっちゃうんだ。。。って。

とりあえず戻し方を教えたら器用で直していましたが💦 面白い出来事でした。しばらく思い出してニコニコできそうです(学生さんには悪いですが)

ということで最近発生した個人的な悩ましい問題でした。

以上