数年前のゼミ生が電子ピアノを使った研究をしてました。こういうやつです。
アカデミックな研究というより開発ですね。でも、僕も学生時代にコピーバンドをやっていたこともあり電子楽器や音楽演奏には興味があり、ITと組み合わせて何かしらの新しいものを生み出すことには常に興味を持っています。
その研究で彼が選定して購入したES110(Kawai)を研究室で所有していまして、時間があればピアノ学習支援の研究をしたいと常々思っているのですがなかなか時間が取れずにいます。もったいないので仕事の合間に弾いたりしているんですね。
で、このピアノでBGMとか鳴らせたらいいのになぁと思いました。USB-MIDIを変換するケーブルも買っていたのですがBluetoothとか使えたらいいのにと何気なくマニュアルを読むとあるじゃないですか。。。俺は何を見てたんだorz でも、意外とこれ持っていても知らない人いるんじゃないでしょうかねぇ。
さて、次はMacとの接続です。これがちょっと難儀しました。。。普通にMacのBluetooth接続にあらわれると思ったのですが、上記の操作を何度やっても出てきません。。。iPadも同様でした。試しにAndroidでみると出てくる。。。わからない。
もしかするとBluetooth Audioには対応していないから出てこないのでは?と思ったんですね。以下の記事でAudio MIDI設定で接続できるって書いてありました。なるほど。。。Audioとしては出てこないけどBluetooth経由でMIDIを制御することはできるんだな、という理解になりました。
これでMacとES110が接続できました。あとはMIDIを送信するだけです。
Macで音楽再生とくればGarageBandですよね。。。でもね、調べてみるとGarageBandはMIDIファイルを再生はできても、そのMIDI情報を外部機器には送れないんだそうです。モジュールを入れればできるらしいですが有料か無料のものはリンク切れになっていました。残念。
少し前にフィンガードラムに興味があったことがあって(今はもうやってない)、そのときに購入した機器についてきたAbleton Liveというアプリがありまして、それで再生するとできました。でもね、このアプリは無料版なのでチャネル数が8までに制限されているようなんです。どういうわけかダウンロードするMIDIファイルの多くが8チャネル以上のデータになっているようで再生できないものがほとんどでしたorz
pythonでコードでも書くか。。。と思って色々探していると、実はAudacityでMIDIが再生できることを知りました😯 Audacityは子どもがエアロビをやっていた頃から音楽編集で使ってきました。まさかこれでMIDIが再生できるとは知りませんでした。灯台下暗しでしょうか。
ちなみにですが、ES110で気に入らないところが1点あります。ボリュームスライダの低域の調整ができないことです。ヘッドフォンを使うと音が薄くなるのでスピーカーから音を出したいんです。どういうわけか微妙な調整ができません。初期不良なのかこういうものなのかわかりません。
せっかくES110でピアノ再生の環境ができたのに。。。音が大きすぎてこれでは使えません。MIDIのグローバルチャネルで音量を設定できるはずですがAudacityにはその設定が見つかりませんでした。たぶんちゃんと探せばあるんでしょうけど。
下図の赤点線部が実はベロシティの設定になっていて、全体の音量を下げる効果があることがわかりました。
ということで。
電子ピアノって結構安くなっていて、お子様の習い事としても人気があると思います。買ったものの弾かなくなった電子ピアノってご自宅で眠っていることってあるかなと思います。
最近の電子ピアノはBluetooth Audioがついているものがあるので、自分で弾けなくてもBluetoothスピーカーの代わりとしても買う方もいるかなと思いますし、メーカーもそれをアピールポイントにしているようです。
もしよければやってみてください。AudacityはWindowsでもありますしね。スマホでもBluetooth接続すれば再生できると思います。BluetoothがないタイプでもUSB接続でもアダプタを使えばできますし。はい。
ということで色々な発見がありました。
追記
電子ピアノを持ってない、あるいは手元にないけど聞きたいという場合、AudacityでMIDIファイルを再生して、GarageBandを外部MIDI装置(要はソフトウェアシンセ)として使えばいいですね。今さら気づきました。GarageBand付属のピアノ音源もいい音しますし。でも、あれですね。。。音はクリアだけどなんか寂しい感じがするのはなんでしょうね?息遣いというかが感じられません。打ち込みだから?手弾きでもデジタル化されるとこんな感じになるような気もしますし。打鍵音とか演奏している人を同時投影することで実演奏感?が高まる気がします。これ作ってみたいですね。いずれ。