THETA-Sの底面には三脚を取り付けるネジ穴がついています。以下のような感じです。
で、このネジ穴を利用して三脚に取り付けると以下のような感じになります。
悪くはないのですが、長時間使用する場合にTHETA-Sを充電しながら使用したいのですが、その充電ケーブルの差込口がネジ穴と同じ面についているんですね。。。つまり、この状態では充電できません。
今週末のイベントでTHETA-Sで作業風景をインターバル撮影しようということになりまして、ほぼ一日中使いたいわけです。
なんとかならないかな。。。と思い、このネジと同じもので延長するような器具を作ることにしました。早速、DIYショップに行って探してこようとしたときに「3Dプリントできるんじゃないかな?」とひらめきまして試したよというエントリーです。
ネジを規格を検索すると知恵袋さんに3/8-16UNCと1/4-20UNCがあると書かれていました。
自作するのは大変そうなので、既存のオス・メスのネジのモデルがないか探してみたんです。で、それっぽいのを見つけました。
オスが以下で、
メスが以下です。
両方のモデルで不要な部分をカットしてくっつければなんとかなるんじゃね?と考えました。
3Dモデルの作成と編集には123 Designを利用しているので、それで切断しようとしたら。。。できない。メッシュがオープンになるのでダメだとか。その警告文に「MeshMixierを使えばいいよ」と書かれていたのでダウンロードして使ってみました。
詳しくは書きませんが、備忘録のために手順だけ書きますと、STLファイルをインポートして、Edit -> Plane Cutを選択します。あとは平面を回転して切断したい角度にあわせて実行すると切断できます。このままではメッシュが開いているのでMake Solidを選択しました。最後にSTLファイルとしてエクスポートしました。
切断した2つの部品を123 Designにインポートして接合してモデルを作りました。
Afiniaの付属ソフトでみたモデルは以下のような感じです。ちょっと長さが足りなかったので円柱を足しました。
ひさしぶりにAfiniaを起動して1時間半くらいで印刷したのが以下です。
ネジを印刷したのは初めてだったので、使えるのか半信半疑でしたが。。。オスの方は本当にぴったりはまりました。メスの方は僕の持っている三脚のネジとサイズがたぶん違うのでしょうね。。。ちょっと無理していれたら使えました。
全部組み合わせがのが以下です。
思いついてから、モデルを探して編集して印刷してバリ取りするまで、3時間くらい。
こういう「必要だけどないもの」がなかなか普通の生活をしていると見つからないのですが、それが見つかった場合はこれほど有用なツールはないと改めて実感しました。
作成したSTLファイルは、モデルデータをいただいたサイトに登録しました。よろしければダウンロードして使ってください。一応、貢献ということで。
http://www.thingiverse.com/thing:1770138