出張時に福岡空港内の書店で購入した本です。会社員時代からこの手の本は数えきれないくらい購入しましたが、これはなかなかの本だと思います。英語には1文型しかない、という衝撃的な出だしから始まります。
すべてに対して言い切れるか本書だけではわかりませんが、今の英語教育法に問題があることがわかれば、その当時理解に苦しんだことが自分のせいだけではないと思えます。不定詞の名詞/形容詞/副詞用法などに混乱した覚えがあります。この本で解説されている例は、一部を除き、明快な理解を与えてくれます。感心した解説を3つ挙げます。
(1)〜ingかto doかこれで迷わない!
以下、どちらが正しいか。。。入試で勉強しましたね。まだ起きていなくて必ず起きて欲しいときはto do、既に起きていることは〜ingを使います。
- I enjoy to dance with Hitomi at school.(私は瞳と学校でダンスすることになることを楽しんでいる)意味不明 →×
- I enjoy dancing with Hitomi at school.(私は瞳と学校で[繰り返し]ダンスすることを楽しんでいる)○
(2)willの後に3単現のsがつかない理由
助動詞の後はsがつかないと黙って覚えた記憶がありますが、それには理由があるということです。以下の文で、My sisterがCDを貸すでしょうと思っているのは話者であってMy sisterではないので、一人称であればsがつかない、という解説です。
- My sister lends her CDs to anyone.
- My sister will lend her CDs to anyone.
(3)だったら気分の仮定法過去
以下の文章は、鳥だったら、窓(会社)から飛んで逃げられたのに、となります。仮定法過去はとにかく過去形にすると覚えましたが、これも、「だったら」「られたのに」と日本語でも過去を使っています。そのことから、自然と英語でも過去を使うかどうかを判断できるという解説です。
- If I were a bird, I could fly away out of the window.
理解の仕方は人それぞれです。プログラミングを教えていると心底そう思います。形式通り、メタファー、具体的例、数量こなす、図やフローなど知る限りの方法を使い倒しても、理解できない学生はいます。でも、ぜひ諦めないでください。今の授業や演習がわからなくても、必ず先が見えることがあります。もし、今のやり方が努力しても理解できないなら、大型書店にいって色々な本を見てみることをすすめます。自分にあった解説がある本に巡り会えるかもしれません。