私はあまり本を読まない。
特に小説など物語系の本は。
技術書とかノウハウ本とか何か得るものが約束されているような本を好んで読んできたような気がする。
心が貧しいというか。なんというか。わからないけど。
子供の頃、若い頃は特に、人の人生に共感するようなセンサーがなかったんじゃないかと思う。
端的に言えば他人に関心がなかったのかな、と。
Kindle Unlimitedに加入したのも、そういう(多少旬を過ぎたような)技術書でもタダ(じゃないけど)で読めるという利点に賛同してのことだったような気がする。
なぜか昨日、電車でいつものようにKindleを開いたら以下の本がレコメンされた。
特に聴くポッドキャストのエピソードもなかったので暇つぶしにとAlexaの読み上げ機能で聞き出した。
芥川賞作品らしい。自分には全く関心の無い話なのだけど。。。読み始める(聴き始める)とこれがまた面白い。どことなく自分も似たような感覚があるときもあったような気もして。
エンジニアって変わったヤツが多いっていうけど、勝手な思い込みかもしれないけど、他の人と違う考え方を知ている自分に気づく瞬間って少なからずあるんじゃないかな。。。と思ったりするわけです。
どうやって終わるのかな?と思ったら中盤から怪しくなって最後があれ?という感じだったけど、序盤から中盤にかけての描写がとても新鮮だったし面白く感じた。
2018年の本を、しかも小説をほとんど読まない自分が感想を書くのもどうかと思ったけど。
気持ちをメモしておこうかと。。。出勤して昼飯後にこれ書いている。
今日は29日か、あと5時間で仕上げないと。
あ、そうだった。書き出したときにこの本と重ねたのがタイトルだった。
人に関心がないと思う自分がいる反面、結婚していつからか朝ドラを見るようになって、大河も見るようになって。あー結局、人の人生に興味が無かったわけではなかったのかな。。。と思ったり思わなかったりするわけです。
コンビニ人間みたいな話を知ると、確かに「普通」を生きていると思い込んでいる我々とその価値観を押し付ける気持ちと、人って不思議だな。。。何を感じて何を考えて生きているのか。何なんでしょうね。。。
産業革命、IT技術で世の中がどんどん効率化されていき、昔の人と比べると格段に楽な暮らしを送っているはずの我々が、その楽になった空いた時間で何をしているのか何をしたいのかどこに向かって歩いているのか。
棺桶に入るころにはわかるのかもしれないですし。まぁどうなんでしょうね。。。
仕事、仕事。
Amazonの推薦アルゴリズムに従って、次の本もAlexaで聴きながら出勤することになるでしょう。次の本はこれだそうです。Amazonによると。行きの電車で30%くらい聴きました。また、不思議なお話です。