memorandums

日々の生活で問題解決したこと、知ってよかったことなどを自分が思い出すために記録しています。

変わったもの、変わらないもの

今週末の土曜日に卒業研究の発表会があります。本日は最後のゼミでした。

最終の仕上げ練習は前日である金曜日に予定しています。


しかしながら。。。


できている者半数、できていない者半数、という状態です。


私が大学生だった20年前と今で変わらない光景が、まさに現在見ているこの光景です。

現在は各種ツールの発達により、手軽に奇麗なプレゼン資料が作れます。

昔はOHPでしたから動画はもちろん手軽には作れませんでしたし、OHPの焼き直しが大変だったのでプレゼン資料のやり直しもあまりありませんでした。私の前の世代は論文を手書きで書いていたようです。そうなると論文を書き直す手間は相当なものだったと思います。

要は、今は資料作りが楽になった分、内容の見直しに時間がさけるにようになったということになります。


私も学生の頃、先生にあれこれ言われるのが嫌でした。面倒でしたしね。。。今にして思えば失礼なことだったし、人の意見を聞く耳を持たないことが自分の成長を自分で止めていたことに気づきますけどね。。。みなさんの気持ち(特に今日の○○君の気持ち)は良くわかります。

私としても、後期授業も終わり成績入力も完了し新学期が始まるまでの貴重な時間ですから、学生さんのレジュメやらプレゼンはさっさと済ませて自分の研究に没頭した方がいい。。。ということもありますが。


でもね。。。


ちょっと前の日記にも書きましたが、大学に入学してこの3ヶ月くらいがあとあと役に立つ時期だと思うんですよ。

大学で習った知識や技術なんてあっというまに陳腐化します。でも、サークルしていない人は特にそうですが、在学中に何か一つ(ここでは卒業研究を)やりきった、という経験は少なからず自信になるし、仕事のスタイルにも影響すると思うんです。


だから、最後まで手を抜いて欲しくないんです。


「たかが卒研」と思ったら、恐らく、仕事で客先に納める成果物にも同じような姿勢が反映されると思うし、表には出さないように意識しても詰めの甘さはお客さんに見えてしまうものだと思うんです。


たかが卒研、されど卒研、です。


卒業研究では、授業や演習などでセンセーから与えられたレポートや課題ではなく、自分でテーマを選定し、その課題について調査し探求していくプロセスを通して

「学生はここまで!これからは一人でがんばっていくぜー」

という主体的な姿勢が生まれてくれることを期待しているわけです。その姿勢が結実したかどうかを最終的に問うわけです。

実現は難しくとも、そういう意識を少しでも持ってくれれば。。。と願っていますが。。。さて、どうなるやら。