memorandums

日々のメモです。

聴衆を意識したプレゼン資料つくり

今日は先週に引き続き、卒業研究の中間発表の練習でした。今年は4年生が8名いますが、ほぼ同じような指摘をしました。一言で言えば、体裁や自分が伝えたいことに集中するあまり、聴衆(の期待)を考えていないものが多かったです。発表する素材は整っているという前提で、素材をどういう順番でどのように伝えればよいか、ゼミ生用にまとめてみました。よければ参考にしてください。


プレゼンはプレゼンターが情報を提示し、それを見た聴衆の疑問や期待に答える情報を次に説明する、ことを繰り返していきます。

そして、情報(シート)の前後に論理の飛躍がないか、対応付けが明確か、漏れがないか、具体例(図や表やグラフやデモ)は十分か、といったことを評価して、悪ければ差し替えるなり情報を増やすなどしていきます。また、言いたいことを優先するあまり説明が複雑になるようであれば、思い切って情報を削除する必要もあります。

こうした修正はプレゼンターが言いたいことではなく、聴衆が理解できるかどうかということが判断基準になります。つまり、タイトルに書いた「聴衆を意識したプレゼン資料つくり」がとても大切になるということです。では、具体例を使って説明します。

発表ではタイトルがありますね。例えば「DWRを用いたサーバプッシュ型Webアプリケーションの開発」だとします。

これを見せられた聴衆は見慣れないキーワードを見て「DWRって何?」「サーバプッシュ型って普通のWebアプリと何が違うん?」*1

で、この疑問に答えます。で、DWRよりサーバープッシュ型の方が概念が大きいので、こちらをまず先につぶします。

普通のWebアプリの動作とサーバープッシュ型のWebアプリの動作を説明して、違いやメリットについて説明しますね。できれば図。時間があるならデモも交えるといいのかもしれません。

説明が終わったら、サーバープッシュ型については理解した状態になると思います。次には、じゃ、どうやって作るんだろう?と聴衆が思ってくれることを期待します。そう思わない人もいるかもしれませんので、ここでは期待になっちゃいますね。

仕組みや言語や環境について図などを用いて説明してあげましょう。で、ここで開発時の課題(JavascriptやリバーAjaxの実装や知識の問題)を説明します。「サーバープッシュ型ってこんな利点があるんだけど、普通のWebアプリと違いこういう点が大変なんだよね〜」という感じです。

この課題を提示したら、聴衆は「じゃ、何かいい方法ないの?」と思ってくれるかもしれません。

「そこでオススメな商品があります。しかもお値段は○○!」。値段は関係ありませんがw。要はそんな感じということです。

もちろん、Direct Web Remotingを実現するためのフレームワークは他にもありますから、それを示すとよりさらに良くなります。これでタイトルに出てきたDWRを説明したことにもなります。

。。。という具合に続けます。


多少、強引と感じるかもしれませんね。でも、資料を作る側の一方的な想定に過ぎないとしても、情報を提示したあとの、聴衆の理解や疑問を意識するかしないかでは、プレゼンの流れはずいぶんと変わると思います。

中間発表は12日。あと3日ありますので自分のためにがんばってください。

*1:そもそも「Webアプリって何」という人もいるかもしれませんが。そこは情報学科の卒業研究なので知っていることを前提とします。