本件の表題でたどり着いた方で、解決方法をお探しの方は一番下の行をお読みください。
学生さんが卒業研究でインタラクティブなハンガーを作るっていうので、そのときにふと思い出した8pinoを発注したんですね。
小型なArduinoといえばそれくらいしか知らなかったので。。。(その後、調べれば他にも選択肢があって。。。digisparkとか)
ずいぶん前のプロダクトだったせいか業者さんもなかなか見つけられず、1〜2ヶ月かかって7月末にやっと納品されたんです。
ちなみに8pinoはこんなやつです。スイッチサイエンスでも在庫なしで。。。
ぐぐると2014年とか2015年とかですからね。。。8pino.ccという公式サイトもクローズしているみたいです。構っている人がもういないんでしょうね。
とりあえずいくつか買ってしまったので動かしてみないと、とあれこれやってみました。
手順はAdafruitのページの通りです。
概略の手順としては、
- digisparkと同様にPreferencesにボードURLを追加し(ちなみにdigisparkのURLがすでに入力済みだったのですが、カンマ区切りにすると複数のURLが入れられるようです)
- ボードマネージャでtrinketで検索して追加。
- ボード種類をAdafruit Trinket (ATiny85 @ 8MHz)を指定し、書き込み装置にUSBtinyISPを選択。
- 8pinoをusbケーブルに差し込み反対側をPCのUSBポートに差し込み、Arduinoの書き込みボタンを押せばOKです。
この辺の手順は8pinoのwikipediaのページにPDFのリンクがありまして、それを見ながらやりました。DropBoxのリンクなのでいずれ切れるのかな。。。とか。
で、この程度の情報ならわざわざこのエントリーを書く必要はなかったと思いますが、実は、これがなかなかうまく行かなかったんですね。。。上記のPDFに実は書いてあるんですが、最初、それを読んだだけでは意図をくみとることができませんでした。そこを書きますね。
環境は、Macbook Air6.1, macOS 10. 13.6で、Arduino IDEは1.8.5です。
この状態で、USBケーブルに8pinoを差し込み、書き込みボタンを押すと。。。以下のメッセージが表示されます。
“AVRDude: Could not find USBTiny Device (0x1781/0xc9f)”
以下、試したこと。
(1)USBケーブルを3、4本くらい変えました ⇒ ダメ
(2)USBポートを変えました ⇒ ダメ
(3)他の8pinoをつなげてみた ⇒ ダメ
(4)Arduino IDE 1.6.5に変えてみました ⇒ ダメ
もう万策尽きた。。。ところで、もしや。。。と思って上記(2)の違うポートに差し替えてみると。。。すんなり転送できました!
結局なんだったか。。。?
Macbook AirのUSBポートは3.0なのでMacbookのUSBポートにそのまま指しても転送できません。でも上記(2)で試してダメだったんじゃん?と。
どーでもいいかもしれませんが、一応、図説してみます。
MBAを持ち歩いているので、研究室ではCinema Displayに接続してクラムシェルモードで使っています。Cinema DisplayにはApple Keyboardが繋がっていまして、上記の(2)はキーボードのポートにつないだんですね。これでもUSB2.0になるはずですから。。。
で、ダメもとで繋いだのはCinema Display裏のUSBポートだったんです。
後になればわかるのですが、電力を必要とするデバイスをキーボードのUSBポートに接続すると「電力不足です」って表示されるんですね。。。要はそれだったわけです。
まとめると以下の通りです。
8pinoは現在(2018/8/14)のmacOSとArduino IDE(1.8.5)で問題なく動作します。ただし、USBケーブルは通信用ケーブル(充電用ケーブルは当然不可)である必要があり、MacのUSBポートがUSB3.0の場合は2.0に落とす仕組み(古いUSB Hubをかますなど)が必要です。8pinoの差し込むタイミングは微妙とも書かれた情報がありますが、Arduino IDEで書き込みボタンを押す前に接続すれば問題ないと思います。プログラム修正して再転送するときにはUSBケーブルを抜き差しする必要があります。どーしても転送できない場合は、私のようにUSBの電力不足が考えられます。USBハブでも電力供給のついたものを使えばもしかするとうまくいくかもしれません。ネットには古い情報がたくさんありますので、とりあえずPDFのリンクを参照すればいいと思います。
以上です。