話すときに英文をどう組み立てるのが自然なんだろうか。。。と思っていました。
どうしてもライティングのイメージで文章を組み立てようとしてしまいます。するととてもまどろっこしい文章になることが多いわけで。
語彙の問題はまずあるでしょうけど、とりあえず知っている語彙で話そうとすれば、やはりまず言いたいことを先に言いたくなります。そして、分詞や不定詞や接続詞や関係詞などで付帯的な情報を付け足していくでしょう。。。
でも、ネイティブはどうなんだろう。。。と不思議に思っていました。
その答え?がこの本にあるような気がしたわけです。ちょっと古い本ですが。
ドクター・ヴァンスの 英語で考えるスピーキング―すらすら話すための7つの思考法
- 作者: ウィリアム A.ヴァンス,神田房枝
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2009/02/16
- メディア: 単行本
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英語では主語と動詞が必須。では何を主語にするか?受動態より能動態の方が主語(主人公)にアクションさせることができて、聞いている人もイメージできる。。。スピーキングのことですがライティングにも通じる基本的なノウハウだと思います。
ノウハウがぎっちり詰まったというよりは、ごくごく基本的なことをわかりやすい例で解説しています。薄い本ですので途中で読むのが嫌になることはありませんでした。
いくつかメモを記しておきます。もし上記のような疑問をお持ちの方は手にとられてみてはいかがでしょうか?
- 英語の最小単位を見つける(意識する);スラッシュリーディングみたいなものですね。
- 話すときには焦る必要はなく最小単位を意識して(途中で切ってはいけない)ゆっくりしゃべっていいんだよ;勇気づけられました。
- 潜在意識のテンプレートを活用しよう!直線的になるように。主語ー動詞ー目的語;言語版のメンタルモデルというところでしょうか?
- 基本的な動詞を使いこなす(50でいい);なんかそんなタイトルの書籍を目にしたことがありますね。頻出基本動詞250が掲載されています。これを使いこなす修練を積むだけでもしゃべれるようになりそうですね。もう中高で英語を話せるようにするためにはこれだけに絞って勉強してもいいくらいなんじゃないかと思ったりします。非専門家&根拠レスの意見です。
- 滑らかなサウンドストリーム:シラブル、リンキングを練習しよう。リンキングはリスニング&スピーキングで練習しないと本だけ見ててもわからないですね。
- 雑談上手に!SEE(Seek a shared item, Expand your response, Encourage more conversation)、I seeやYesの連続は不十分、表情を豊にする、自己紹介は雑談のはじまり、会話を豊にするためには次の会話に進めるための情報を少し加える。;日本語での会話でも役立ちますね。。。ビジネス書によく雑談ができるようになる本があります。僕も若い頃に買ったことがあります。結局はSEEなんですよね。聞いてアクションする。こんな会話術をゼミでやってもいいかなぁ。GDや面接とかの練習にもなりそうだなぁ。
- 英語にはメロディーがある。音の高低情報をネイティブは言葉の理解に使っている。フラットな音程の言葉は聞きにくいらしい。逆に音程さえ合っていれば発音が多少聞きづらくても通じるらしい;これは初見でした。逆だという本を見たことがあったのですが。。。勘違いかもしれませんが、最近読んだ「英語喉」の喉の使うエリアの違いを意識するのって、実はメロディのことではないかと思っています。高い音を出すには喉仏は上に、低い音を出すには下がります。今度、音声解析ソフトでネイティブの音を可視化してみたいな。。。と別の興味もわきました。
- 標識語を活用する(In my view...First...Also...In addition...So)など;論文に似ていますね。話の中の論理的な構成を相手に伝えるために、枕言葉が重要なんだとか。なるほどなぁ。
- メッセージデザイン(主張があって、その主張を裏付ける理由が複数あって、その理由にはわかりやすい例がある);これも論文と似ていますね。研究者は話上手ということになりますが。。。
以上でやんす。
ちなみにこの本も読んだだけではダメですよねぇ。先日、紹介したようなTwitterでのつぶやきで毎日実践してみるとか。せっかくの機会ですので250語のリストを活かして自分なりのスピーキング辞書のようなものを作ってみたいなぁ、と思っています。特に動詞句が多そう。自分の生活にあわせて自分がイメージできる事柄を基本動詞やその動詞句であらわす訓練をしてみたいと思います。