昨年より、3年次のソフト開発系の授業で以下を教科書として使用し始めました。
- 作者: 片山幸雄
- 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
- 発売日: 2006/09/27
- メディア: 単行本
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amazonのコメントにあるように、コードの誤植が多く、うちの学生さんからも不評を買っていましたが、逆な意味で勉強用にいい教材だと思っていました。しかし。。。残念ながら。。。表題の通りです。
実は、その前(PHP)のときに使用していた以下の書籍も1年目ですぐに重版なしになりました。Webアプリ関係の書籍は設計なしにコードをいきなり見せる記述が多く、教科書としては難がありました。この書籍は、そのあたりが他の書籍とは一線を画していました。本当に残念だと思いました。。。
フローチャートと要点チェックで理解するWebアプリケーション設計
- 作者: 古田たかし
- 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
- 発売日: 2002/11
- メディア: 単行本
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また、昨年秋の担当科目「プロジェクト管理」で使用していた教科書も授業開始後、3週間くらい経ってから重版なしであることがわかりました。(恐ろしい!)何とか資料を作って間に合わせましたが。。。
Microsoft Projectでマスターするプロジェクトマネジメント 実践の極意
- 作者: 岡野智加
- 出版社/メーカー: アスキー
- 発売日: 2005/06
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実は、同じような話題を昨年冬に書いているんですが、改めて思い出した次第です。
さて、どうしましょうか。。。実は、ある程度、予測はしていました。今年度の目標に”教科書つくり”をあげていましたので、頭の中では準備してきました。やっぱり、本当にやらなきゃならないんだなぁ。。。と実感しているところです。
市販の書籍を採用するにはそれなりのメリットがあるからなんですね。。。特にソフトウェアのバージョンが毎年のように変わる場合、教科書も修正が必要になります。もちろん必要な仕事ではあるのですが。。。そればかりやっているわけにはいかず。。。
それにしてももったいないかな。。。と思うんですね。欲しい人がいるけど(恐らくはコストの問題があって)入手することが難しい。版権の問題もあるんでしょうけど重版なしになるともう収入がなくなるのでしょうし。。。コンテンツ料を著者と出版社に支払って組織内で利用できる方法があればいいのですが。
自分で教科書を印刷しようと個人印刷のページを見たらA4版100ページで1冊500円くらいでできるんですね。コンテンツ使用料を同額の500円支払っても原著より安い。
電子出版の世界では在庫がないから(あるとすればハードディスク容量と著作権の有効期間の問題くらいじゃないかと)「重版なし」なんてことにはならないでしょうから、特に流行り廃れの早いコンピュータ書籍の世界ではぜひ採用して欲しいと思います。Kindle2も出ましたしね。ただ、不正コピーなどの問題がありなかなか採用されていないというのが実情だと思いますが。。。どうせやるなら重版権?つきの価格セットもあれば、印刷業界(DTP)もまきこんで新しいビジネスになると思うのですが。