前職が工場系SEで現職について21年目になります。
大学の講義や演習では色々と試してきました。
エンジニアのときにもそういう仕組みを考えるのが好きな方だったので、もっともっとよい方法がないかを考えてきました。
学生さんには申し訳ないですが、毎年、思いついては実験して、ということをやってきたことになります。
講義ではノートを取らせて毎週提出するなんて今思えば無駄なことを強制したこともありました。それでも楽にチェックしたいと思いツール開発したりもしました。
簡易的に(1次元)バーコードリーダーで提出物を管理するシステム - memorandums
Google Classroomを使うようになってから、授業終わりにGoogle Formsでテストを作って提出したら帰れますとかもやっていました。選択問題はいいようですが、あまり自分の頭の中を通ってないのでは?と思い続けてきましたので、これも本当に意味があるのだろうかと思ってきたところがありました。
そこで、昨年度は講義を聞いて知りたいと思ったことを自分で調べてレポートにする、ということもやりました。自分が1つでも授業で知りたいと思うくらい聞いてくれたら、そして自分で調べるという能動的な行為を通して記憶の定着を確かなものにできないか?とも考えました。でも、なんか作業になってしまったんですね。。。やる子はやるけどその内容も本当に知りたいと思ったのかどうかも不明でした。AIがあるのでそれもそもそもうまく行かない可能性があります。
今年は、授業資料から私がテストに出すであろうことを質問して自由テキストで回答してもらうGoogle Formsを作成して授業終わりに10分くらい時間を使ってやってもらうことにしました。
聞いたことを自分で書き出すことで頭の中を通すことができるでしょうし、さらにそこから試験が出るとなると書いたことを覚えておこうとするはずです。回答するときに資料は見てよいものとしました。覚えなきゃと思って授業を聞き続けるのは大変でしょうし苦痛が伴うはずです。
授業を長らくやってくるとそういうことが見えてきたように思います。どれをとっても本当にこれで終わりということがありませんでしたけどね。。。💦
一例を示しますね。誰の回答かはわからないので個人情報ではないと思いますので。




どうでしょうか?意外と(失礼💦)まじめでしょう?資料をコピペしてもいいよと言いましたが意外と自分でタイプしているんですね。。。タイプしながら覚えると試験とかで思い出すの楽だよ〜と伝えはしましたが。
これを見れば誰が理解していてしていないかがよくわかります。このデータって色々と使い道があるんだろうなと思います。
ちょうど自己点検評価WGのメンバーになりましたので、第4期認証評価に向けて内部質保証を実践する仕組みとエビデンスが大事になるっていうことが頭にあります。個人的な試行錯誤ではなく組織的な仕組みとしての話になりますが、組織的な活動も結局は個の工夫がもとになるはずなので、継続的改善は個人レベルこそ必要だよなと思います。そういうことが評価されて欲しいですが。。。
大学は研究業績重視ですからね。。。教育を頑張ったところで論文書かないと評価されません。最後は愚痴になりました☺️
僕が「いい」と言ったところで学生さんが「いい」と感じなければ意味がないし、そもそも何かしらの指標(定期試験の平均点)が上がるとかしないとただの自己満足ですからね。。。その辺は何度も経験してきましたので。
授業評価を気にしつつ(学生のご機嫌とりをしたいわけではないしイマドキの学生もそんなことを望む子はいないと思いますので)、ちゃんとするってことでしょうか。その点は授業評価のスコアが私は低いので意識して改善していかなければならないと今さらですが思います。
でわ。