学科の委員の1つとして就職支援委員を担当しています。
推薦応募に受験する学生さんと面談する仕組みになっています。
今日、ある企業を受験する学生さんと30分ほど面談しました。
面談といっても「受かった場合に蹴るのは許されないよ」ということを再確認するだけなんですけどね。。。
委員として学生さんに企業情報を流すんですが。。。そもそも学生さんがどういう企業に興味を持っているのかがわかりません。
ゼミ生のいくつかのサンプルは毎年聞いていますが人それぞれなのでなかなかこういう情報を流せばいいという決め手がないんですね。。。
そこで、なぜ彼がこの企業を受けたいと思ったのか、その動機について聞かせてもらいました。
1つは、その企業を知ったのは彼が所属する研究室の先輩が会社説明に来られて そのときにその先輩がとても楽しそうに話していた ことが決め手の一つだったんだそうです。
なるほどと思います。
給与とか休日日数とか色々パラメタはあり、客観的な数値なので比較するのは容易いです、が。。。それが良いというだけで会社を選べるほど簡単ではありません。
会社との出会いはもっと偶発的だと言えるでしょう。
たまたまリクナビ・マイナビを開いたときに表示された企業だった、とか。
友達と一緒に説明会に行ったときにたまたま説明していた方が良かったとか。
それらと比べると、知っている人がいうことはより強く印象に残る、という何とか効果のようなものだと思います。
あと、ゼミの先生が「推薦企業を受けないのはもったいないよ」とよく仰っていたそうで、それも行動を促す効果があったんだそうです。
なるほどなぁ。。。
確かに推薦枠を提示してくれる企業さんってそれなりの規模の会社さんだったりするんですね。。。その会社を受けずにリクナビ・マイナビで出てきたよく知らない会社を受けてしまうのは「もったいない」ですよねぇ。。。
大昔、卒業した先輩が研究室にいきなりきて寿司とか居酒屋に連れて行ってくれたことがありました。隣の研究室だったけど何かついて行ったらタダ飲みできた〜なんていう思い出もあります。昔は人買いとかいってお金持たせて卒業した学校を訪問させる採用活動が結構あったんじゃないかと思います。。。これも先輩効果ですね。
企業の採用担当や教員から話すより、先輩という身近な存在から「楽しそう」に会社のいいところを言ってもらうのがいいと思いました。
会社も長くいると「自分の会社のいいところ3つ言ってください」と言われても言えないでしょう?無理ですよ。。。普通なんだもん。その社員にとって。
だから、入社して日が浅い人(学生とも年齢差が小さい人)を採用に駆り出すってのがいいでしょうね。
業務的にもまだ中心を担当することは少ないでしょうから抜けやすいでしょうし。
色々書きましたが、学生さんと面談して頭に浮かんだことを書き殴りました。
でわ。
あ、でも、逆も真なりとも思いました。
つまり、その先輩が行きたくなくてその会社をよく思っていない状態で行かされると。。。いくらい学生といっても伝わりますよね。。。そういう悪い情報。人選大事ですね。
うちの娘が姉達が通った学校に進学したくないと言ってなぜかな。。。と思っていました。色々なチャネルで「あそこはつまらない」という情報が流布されているらしく(昔からそういう噂はあった)、でも、姉達はとても楽しい学校生活を送っていたのですけどね。。。姉達と娘は年の差があるからかなぁ。わかりません。
情報過多な時代、何を正しいと思うかは情報の受け手次第ですからね。。。難しい時代だ。