memorandums

日々の生活で問題解決したこと、知ってよかったことなどを自分が思い出すために記録しています。

ORCIDを取得した

ORCIDとは、こちらのページに書かれているのを引用します。

ORCIDこれは、 オープンリサーチャーおよびコントリビューターIDは、個人が研究、奨学金、イノベーション活動に従事する際に使用できる、無料で一意の永続的な識別子(PID)です。 我々が提供します ORCID 研究、奨学金、イノベーションに参加するすべての人をつなぐという私たちのビジョンを実現するために、研究者に無料で提供します。

わからないですよね。。。論文って連絡先として組織名とかその電話番号とかメールアドレスが著者欄に書かれていたりしますよね。あれって転職したら変わるから本人にどうやって連絡すればいいのか?とか、もっというと同姓同名の著者がいたときにどっちの人の論文かをハッキリさせるための、いわゆる世界に1つだけ存在する自分を表すIDが欲しくなる、そのIDがORCIDなんだと思います。違ったらごめんなさい。

この存在を知ったのはつい最近のことです。国際学会とか参加しだしたのがつい最近なので存在も必要性も感じなかった。。。ということなんですが。どんな組織に移ろうとも生涯に渡って国際的に論文を生産していく、という普通の研究者の人は自分の背番号があった方が自分という人間を説明しやすいはずです。

国内でいうresearchmap的なものですが、これは国内の研究者に限られるところがありますから、世界で活躍する研究者であれば、もっと広く利用されるデータベースやIDが必要になるのは当然なわけです。

で。

先日、発表した論文がACMから出版されるというので、ACMから権限の移譲(や著作権の選択)を求めるメールが届きました。論文タイトルとか著者欄とか確認してください、という主旨のメールです。

で、その確認画面に行ってみると、ORCIDの欄が赤くなっていて必須項目になっていました。僕は取得してないし。。。確か無料で取れるという記憶があったのでORCIDの登録ページに行って登録しました。10分も掛かりませんでした。素晴らしい。そんなに使うかはわかりませんが。。。とりあえず入れないと出版してもらえないので取得するしかありません。。。

で。

この論文は前職から依頼があった受託研究だったため現在、担当されているお二人に共著者になっていただきました。この会社は開発がメインの会社であるため学会発表等はもちろんされていると思いますが(少なくとも僕がいたときにはしたことがあります)、研究(というか論文生産)がメインではないためORCIDを取得していただくことが可能なのか?わかりませんでした。

著者情報を削除する選択もあるようですが。。。それはどう考えてもおかしいので。。。となるとやはりORCIDを取得していただくしかないわけです。一般的にシステムエンジニアとして働いていて、その企業の仕事をしていて、でも、IDとしては企業を越えたIDになるわけですから、そういうIDを取得し活用することに対して企業側はどう考えるのか。。。そもそもORCIDってなにそれ?という感じじゃないかなと思うんです。

とりあえず確認していただいていますが、お盆休み前の忙しいときに何とも申し訳ない依頼をしてしまいました。。。ということでした。アカデミックな文化と企業の文化、重なるところもあればそうではないところもあり。なかなか難しいと思います。たかがIDですけどね。。。

■追記

このエントリーを書き終えてトイレに行って帰ってきたらIDを取得したとの返信がありました。早い。。。取得方法を載せるのを忘れたので追伸しなければ。。。と思っていたところでした。さすがです。悩む必要はありませんでした。