memorandums

日々の生活で問題解決したこと、知ってよかったことなどを自分が思い出すために記録しています。

とある論文の採録までの2年半の道のり

背景

授業改善的なある論文を書いて投稿し、色々あって投稿した学会では最終的に不再録となり、別学会に投稿して採録になりました。

もっと若いときなら「不採録」通知を受けたらすぐに諦めていたと思います。

年をとって少しは世の中が見えてくると、採用されるには内容もあるけど、タイミングやそのときの状況だったり判定する人との考え方の相性もあるって思うんですね。

なので、ダメなら別なところに出そうっていう切り替えが自然とできるようになります。

そう考えると年をとるのも悪くないな。。。と思うわけですが。

最近、別の先生から聞いた以下の言葉でも再認識したところでした。

memorandums.hatenablog.com

さて、個人的に思い入れがあったので、この論文が採録されるまでの流れをちょっと記録しておきたいな。。。と思いこのエントリーを書いています。個人メモには既に整理しているのですが。

もし、若い方で私と同じように(←まぁボスからの指導があるでしょうけど)不再録ですぐに自信をなくしがちな方に向けたエールでもあります。

学会名や投稿先は伏せたいと思います。特にそこに何か伝えたいことはないので。一般的な国内の学会になります。

学会とのやりとり

2020年11月14日に初稿を論文投稿した

  • なかなか査読結果がこないな。。。とは思っていたのですが、学生時代のボスに催促するのはみっともないことだと言われたことを思い出し静かに待っていました。
  • 1年たちさすがに心配になり。。。学会に問い合わせてみました。

2021年11月14日に状況がわかった

  • 問い合わせてから1週間くらいして学会から回答がありました。
  • 実は2021年4月に査読結果がメールで送られてきていたんですね。。。
  • その後、学会から確認の連絡として2021年5月に再度の連絡をいただいていました。
  • いずれのメールもGmailの迷惑フォルダに入ってしまっていたため気づかずに自動削除されていたのでした😥
  • Gmailへの文句(というか僕が悪いんですけどね。。。)はここに書きました。どうすればよかったのかはこちらを参照してください。
  • 学会の規定で査読結果の修正指示から3ヶ月以内に返信しなければ再投稿になると書かれていました。
  • 気を取り直してデータを整理し、再度、投稿に向けて準備しました。

2022年1月4日に再投稿した

  • 新しいデータも加えて再度投稿しました。

2022年2月28日に査読結果がきた

  • 1ヶ月で査読結果がきました!しかし「不再録」でした。
  • ただ、査読結果にショートペーパーとして再投稿を勧めるというありがたい助言が書かれていました。
  • 落ち込むと同時に新たに見直してみようと思い書き直しました。長いものを短くするのは結構難しいんです。。。やったことがあればわかるのですが。

2022年3月12日にショートペーパーとして新規投稿しました

  • 何とかこれで通ってくれればいい。。。それだけでした。とにかく前向きに考えないと折れたら終わりなので。

2022年7月28日に査読結果がきました

  • 修正指示が書かれていました。ただ。。。私の理解力の問題だと思うのですが、1つ1つの指示が曖昧で何をしたらよいかわからず、とにかくゴールイメージを想像しながら修正しました。単純な修正ミス(参考文献の記法など)もありました。

2022年8月2日に修正版を再投稿しました

  • とにかく冷静に修正して送りました。

2022年8月18日に査読結果がきました

  • 細かいミスの指摘、あとは曖昧な修正指示でした。何とか読み取って修正しました。

2022年9月6日に修正版を再投稿しました

  • とにかく頑張る。

2022年9月28日に査読結果がきました

  • 細かいミスの指摘、あとは曖昧な修正指示でした。何とか読み取って修正しました。

2022年10月7日に修正版を再投稿しました

  • もう頑張るだけ。

2022年10月11日に査読結果がきました

  • 曖昧な修正指示。。。

2022年10月15日に修正版を再投稿しました

  • もう今度が最後と思って出しました。

2022年11月8日に査読結果がきました

  • なんと「不採録
  • 査読結果に書かれていた不再録理由はこれまでやりとりした修正指示には全く触れられていない理由が多くを占めていました。そこが不足しているならもっと早く指摘してくれたら直したのに。。。
  • 何を思っても「不再録」の事実は変わりませんので、とりあえず、学会には長きに渡り査読ありがとうございましたと感謝のメールを返信しました(←まぁ不要だったかもですが)。
  • どういう状況であれ、これだけ数多くのやりとりに付き合ってくださったわけですから。よい方向に考えるしかありません。
  • 「ガーン」とはなりましたが、メゲていても何も生まれませんので、他の投稿先を探しました。論文の主張内容を評価してくれそうな学会がいくつかあり、さらに査読体制と査読期間が明記されいている学会を探し出し、そこのフォーマットにあわせて論文を調整しました。

2022年11月13日に別の学会に新規投稿しました

  • お陰様で論文の内容がかなり整理されていたので、あとは図表などのフォーマットを合わせる作業が主になりました。不再録通知から5日後に投稿することができました。

2023年2月2日(本日)、採録通知がきました🎉

  • 査読コメントがいくつかありましたが、条件採録ではなく、採録との結論をいただきました。
  • 実はこの学会は査読期間の目安として1ヶ月とあったので12月には査読結果がくると思い確認のメールを出したばかりでした。すぐに返信があり「評価がワレたので再査読をしていたので時間がかかった」とのことでした。やはり評価がわかれる論文だったのだな。。。と改めて思いました。
  • それでも評価してくださったことに感謝です。これで研究成果が日の目をみることができそうです。

教訓

  • 査読体制・査読方法・査読期間などが明記されている投稿先を選択しよう
  • 査読結果が迷惑メールフォルダに分類されていないか日々チェックしよう
  • 査読期間を過ぎても結果がこない場合は、少し待って(僕は期間の2倍を目安にしました)できるだけ丁寧に問い合わせましょう
  • 査読結果に対しては悪く考えてもきりがないので、あくまで冷静に前向きに取り組み丁寧に返信しよう
  • 不再録でもその原稿は捨てずに再投稿を目指そう
  • 流行りにあやかり dic.pixiv.net

でも、よかった。