今年、めでたく大学等にご入学された方々、その保護者の方々、おめでとうございました。
私も大学生の子供を抱える身でして、半期ごとに授業料の納付をし、自宅外生なので月々の支払いをしています。なんとか無事に4年間で卒業して就職してくれることを望んでいるわけですが。。。さてどうなりますやら。。。
ここで1年生の保護者の方に情報提供させていただきたいと思いこのエントリーを書き始めました。もし、よければお読みください。
エンジニアから転職して大学教員になって今年で13年目になります。これまで担当した学生で、残念ながら卒業できずに中途退学していった学生がいました。どの大学でも退学者は一定数いるものと思います。ちょっと古いですが以下のようなデータがありました。
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/26/10/__icsFiles/afieldfile/2014/10/08/1352425_01.pdf
私が見てきた退学の理由は様々でした。
進路変更、学習意欲がない、心の病、友達関係、経済的な理由。。。
これまで経験した中で、特に要注意なのは以下のようなケースです。
高校生までは何も問題なく生活していたのに、自宅外生になり生活のリズムを崩してしまい登校できなくなる。そのうちに欠席することが当たり前になり、さらに登校する意味さえわからなくなる。
原因はよくわかりません。スクールカウンセリングを受ける場合もありますが、それだけで状況が劇的に改善されたケースは私は知りません。
個人的な意見ですが、この問題は他の理由に比べると何とかできる場合が多いのではないかと思います。
学校に行かなくなる理由は本当に様々だと思いますが、高校までは行くことが当たり前と思っていたものが、大学に入学してそうでなくなることがキッカケの一つと思うのです。
人間ですから、体調が崩れたりやる気を失うときはあるとは思います。しかし、それがいつしか常態化してしまい抜け出せなくなってしまう。。。何の専門性もありませんがそのように見てきました。
落ち込みそうになった予兆を捉えてサポートすることができれば、常態化する手前で復帰させることができるのではないかと思うのです。
そのためには何が必要か?
「見守り」と思います。
監視というとキツイ感じになり、相手を信頼していないイメージになりますが、そうではなく、心配している、心配していることが相手に伝わるような状況が作れればうまくいくのではないかと思います。
とりあえず頭にあることを書いてみました。何かの参考になればと思います。
まとめると以下のようになります。
- 高校までの生活態度(まじめであるほど)が大学生活でも続くとは限らない
- 欠席が続くと常態化する場合がある
- 防ぐためには定期的な見守りで予兆を捉えてサポートする
以上は学生全体の数%の話であり、多くの学生にとっては関係ないことなのですが、煩がられない程度の見守りは場合によっては必要かもしれません。
ちなみに、うちの大学では(学生には不人気ですが)保護者の方々が出席状況をWebで閲覧できるシステムを運用しています。
もし、こうしたシステムがない場合は大学事務に出席状況を問い合わせてみるのもありかもしれません。お子様がご入学された大学の体制にもよると思いますが。。。
半期の間、まったく大学に行っていなかったことが半年後にわかる。。。ではまずいですよね。。。
以上です。