さて、いつ地震がくるかわからないから早く帰ろうとしたときに、ふと以下のつぶやきをした。誰にあてるでもなく自分自身の思考メモとして。
教壇にたって授業するようになって10年経つけど、やっと周りが見えるようになってきたように思う。自分が満足いった講義ほど学生には伝わっていない。自分の子に対してだって同じ。言ったことが50%も伝わればいい方。少なくとも発言した側の思ったようには伝わらない。
— Keiichi Takahashi (@ke_takahashi) 2016年4月19日
で、昨晩、明日の講義資料を作っていて、これに関連してちょっとした工夫を思いついた。
3年生向けにJavaでWebアプリケーションの作り方を教える授業を担当している。教科書は使わずPPTを印刷した配布資料で勉強してもらってからコンピュータを使った演習をさせている。
明日は第2回。
講義資料に以下のようなページがある。
これまでずーっと使ってきたページ。
JavaでWebアプリケーションを作るには基本的に「ServletとJSPという2つの技術があるんだよ」ということを伝えるだけのページ。
これを話すときに、いろいろなことを話す。
JSPが必要となる背景。JSPがServletに変換されて動く流れなどを板書しながらデモしながら。
話した方がうまく説明できたはずだと満足していて、いざテストではすっかり忘れている。
いや、そもそも聞いているのか?
口頭や板書で伝えているのでメモを取っている子とそうでない子がいる。
そもそもどこが大事でどこがポイントなのかもわからない。
たぶん、聞いているときは「ふむふむ」と思っても、メモはとらず、そのまま記憶が消去される。。。のだろう。
しかも教科書がないから試験前に資料をみたところであったことすら気づかない。
で、改善点としては、メモして欲しいポイントを質問形式で各ページにそれとなく書いておく。
以下のような感じ。
話しを聞くときにはそこをメモする。
もちろん、話す方もそれに答えるように説明していく。
資料に書いてあるので忘れずに伝えることができる。
といった具合。
そんなことしないで、教科書を作って、口頭で話すようなことを文字にしておけばいいじゃないか?という声も聞こえて来るけど。。。あまり文字にしても読むのは期待できない。しかも分量が多くなればなるほどポイントがわかりにくくなる。
とりあえず明日、授業してみてどうだったかここにレポートしてみたい。
日々、こんな試行錯誤ができるのは、先生という仕事の楽しさでもあり難しさでもあるな。。。と最近思う。