YMMFやMONOCAFEから日にちが経ちましたが、書き残しておきたいことがありまして。。。以下、そのメモです。
Spherotoonをプレイする様子を見ながら、うまく操作できない人にアドバイスなどしているうちに、人によって類推?に大きな違いがあることに気づきました。
ちなみに、Spherotoonの操作を絵にすると以下の通りです。
iPod touchを前後左右に傾けると「Spheroが向いている方向」を正面として前後左右に移動します。
この「Spheroが向いている方向」が曲者で、Spheroはボールの形をしているため、車のラジコンなどとは違い向いている方向がわかりません。キャリブレーションしてプレイヤーの向いている向きとSpheroの向きを一致させることはできるのだけど、動かしているうちにずれてしまうのであまり意味がありません。
言葉ではなかなか表現が難しいのだけど、例えば、プレイヤーがSpheroを左に動かしたいと思ってiPod touchを左に傾けると。。。上に動いてしまう。。。という感じになります。
で、そのときに私は「iPodをまわして傾けた方と移動した方を一致させると思い通りに動かせますよ」というのだけど、これをスーッと理解できる人は大人も子供も少ないのですね。。。自分には普通のことも他人には普通ではない。よくある話ですが実体験すると驚きます。
逆に、自分で動かしているうちに「ああ、わかった」と言って勝手に理解してしまう人もいました。
観察から法則をみつけ、その法則に適合させるために操作をする。。。
一日中説明していると段々面倒になって(嫌だということではなく説明しても理解してもらうことは難しいと察知したので)「まずはiPodを傾けてみてください。動きますよね?必ずしも傾けた方に移動はしないんです。なのでテキトウに試して操作方法を発見してみてください」というようになりました。自然とです。
子供といえば、とりあえずおもちゃを触り倒して遊びを発見していく天才と思っていたのだけど、意外なことにこの「適当にやってみて」を極端に嫌がる子、思考停止する子、最終的には親御さんから怒られるという子まで現れたり。。。
実は、この現象は小学校でのプログラミング授業でも経験したことがありました。確か昨年でした。「適当な文字を入力してください」というわれて困った顔をします。何度か巡回してみても手が進みません。「思い浮かばないのかな?じゃこんにちわっていれてみようか?」といってもずーっと停止したまま。どういう心理状態だったのでしょう。。。今もわかりません。
脱線しました。Spherotoonの話に戻します。
試し打ちして、その反応から法則を見つけて。。。とやるためにはまず「試し打ち」してみないとわからりません。この「試し打ち」ができない人、そして、観察から法則を見つけられない人(いや、たぶん時間をかければ見つけられるのだと思うけど、それまでじーっと見ているのが嫌だという感じの人)が世の中にはたくさんいるようです。
一方で、僕とも誰とも会話しないのだけど、何度も列に並んで、ボールを動かしてじーっと見ている中学生くらいの子もいました。何かを確かめているようにみえました。
現状、Spherotoonの問題としては、以下の2つの問題があるのですが、操作についてはより直感的な操作(傾けた方に進む)に改善するのが望ましいとは思うのですが、教育的な意味ではもしかすると難しいことにも意味があるのかな。。。と思った次第でした。
- 操作が難しい
- Spheroの識別ができていない(塗る色が途中で入れ替わる→ゲームにならない)
人の反応って面白いです。はい。