memorandums

日々の生活で問題解決したこと、知ってよかったことなどを自分が思い出すために記録しています。

考えごと

ちょっと真面目な話です。

頭にあることを連ねているだけですので、文の構成は意味があったりなかったりします。ご容赦ください。

ある仕事の一部を仰せつかり、いろいろ関連する資料を読みながら調べたり考えたりしています。

よく聞く話で恐縮ですが、日本の人口は今後10年、20年で着実に減少していくようです

上記のデータをもとに今後の20年の推移予測をグラフにしてみました。縦軸の単位は千人です。

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若い人が減り、65歳以上が増える。

ちなみに、2025年の人口は昭和60年頃、2035年は昭和50年頃に似ているようでした。しかし、人口ピラミッドが全然違います。これもグラフ化してみました。

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総人口は減少傾向であることは間違いありませんが、20年、30年で大きくは変化しないようです(地方の減少率は大きいので大きな変化と言えるかもしれません)。ただ総人口に65歳以上が占める割合が増えてくることは確実なようです。

この変化にどのように追従していくのか。

センター入試も大きく変化しようとしています

個々人をどう育成するか。教育のあり方が問われているように思います。これまでの人口構成ではうまくいっていたこともこれからは難しくなるでしょう。

飛躍しているかもしれませんが、なんとなくこの変化についてイメージしているのは、これまでの教育方針は、1つの尺度、1つの目標を与えて、それに到達するように教育していると思います。しかし、世の中で役立つ人の尺度はもっと複雑だと思います。不足するところ、悪いところを直すより個々人のよいところを伸ばそう。その現れなのかとも思います。

ここから急に私事になるのですが。。。

企業人から大学に転身して今年で9年目になります。

赴任当初には、私が考える程度のことですが、(研究者というより)企業人を育成するためにあれこれトライしてみました。

自分の中にも「慣れ」が生じていることを実感します。

結果が見えない挑戦をするよりもやらなければならないことがたくさんある。そういう現状を知るにつれて教育内容を改善することに時間をかけにくくなっていることも実感します。

そこで最近、目にしたのが以下のエントリー。

Link: “日本の大学”が消滅する未来−知的創造の場を目指して

当然のことが書かれているように思いました。大学とはこういう場だったよなぁ。。。ということを思い出させてくれました。

大学では、所与の学習指導要領があるわけではなく、教育目標と具体的な教育方法を自身で定義することができます(設置に関わったことはないので嘘かもしれません、が)。未来のあるべき姿を自身で定義して進むことができます。

当然、理想だけではうまく進まないでしょうけど、大学くらいは理想を求めて、少なくとも自分がそこに行きたくなるような場所にできたら、あるいは少しでも近づけられたら、そういう願いを1つずつ具体化していく、そういう活動が大切なんだろうな、と感じています。

月並みですが、大学は(企業や社会ではなかなか難しい)”本質を考える”場所であり、そのことが実践できる組織、環境、文化を作り上げて行くことが大切だな、と思います。

そういう場所になれば、年齢や立場を問わず、自然と知的好奇心をもった人が大学に出入りするようになるんじゃないかと。現実的には先立つものを優先したくなりますが、それには代え難い満足感が知的好奇心にはあると思います。

昨日、CodecademyのZach Sims氏の対談の動画を観ました。なぜ無償でサービスを提供するのか?優秀な大学に入学していながら。。。確かに誰しもがそう思うと思います。僕もそう思います。Zach Sims氏のことはよく知りませんので、あくまで僕の想像ですが、知的好奇心を実践している、大学まで進んでそこで自分がなすべきこと知り実践している、そういうことではないかと想像します。

自分が成すべきことを知る、ということはとても素晴らしいことだと思います。ドロップアウトした結果かもしれませんが、自分の道を発見できる、そういう場所であればとも思います。

現実的には、入学して、授業や定期試験などの目の前のことをこなし、バイトやサークルをそれなりにやって、あっという間に就活がやってくる、そして就活では無いところから志望動機をひねり出す、そういう感じだと思います。これに悪意はなく、私も学生ならそうなっていただろうな、と思うのです。

そういう現実の中で、本質を考える時間をもつ機会、社会との接点をもつ機会、自由に考え行動する機会、そういう時間をもてる仕組み作りができたらな、と思います。

取り留めない話になりましたが。。。とりあえず今、頭の中にあることです。