memorandums

日々の生活で問題解決したこと、知ってよかったことなどを自分が思い出すために記録しています。

実験

インタラクション2010で特に気になった研究は、NTTサイバーソリューション研究所の前田さんらが発表されたClearPlateでした。こちらから外観と簡単な説明をみることができます。


この研究のどこにひかれたか?クリアな窓を実現している仕組みです*1。以前から私が作りたかったある物を実現する手段として使えそうな気がしました。ということで以下、ClearPlateの論文を参考に、窓部(プリズム)を試作したログになります。


近所のDIYショップにて、アクリルパネル(3mm厚)、専用カッター、マット、瞬間接着剤を購入しました。合計2000円くらいです。ちなみに、偶然見つけた瞬間接着剤(下記)はかなりの優れものでした。ほとんどの材質同士を接着できるだけでなく、水に強い!というのが嬉しい。


論文の図を参考に寸法を決めてカッターでアクリルパネルを切断。瞬間接着材を塗り固定。光を屈折させるため、中に水を入れるための穴を開けました。


水を注入。。。ダメです。水漏れがひどい。仕方がないのでホットボンドで穴埋めして再度、水を注入。。。これもダメ。アクリルとボンドの相性が悪いようです。テープで止めればいいじゃん。。。と耐水テープがなったのでとりあえずセロテープで。。。これもダメ。考えてみればセロテープは水につけると柔らかくなって粘着力が弱くなります。初心に返って、水に強い瞬間接着材なら多めに塗れば漏れないだろうと、てんこ盛りにして再度、アクリル同士を接着しました。今度は大丈夫!水漏れ一切なし。


で、屈折するのか確かめてみたのが以下の動画です。接着剤で手垢だらけですが、それはご愛敬。確かに、高橋選手の顔を見ることができます。ひずみもあまりありません。ただ、手前(真央ちゃん)は見えない。。。角度の問題か材質の問題か?もう少し実験してみないと何とも言えませんが、原理的にはできそうな感じです。やっぱり、理科って面白い(笑)


■3月3日追記

計算でもいいけど、せっかくプリズム作ったんだから実験したい。スネルの法則の動画にヒントがありました。


何のことはない。スリット光を発生する装置(レーザーポインタでもいけそう)を作って入射光を入れて、光の屈折と反射の様子を実際に見てみれば可視領域がわかりそうです。


■3月4日追記

とりあえず、ミニプロジェクタと組み合わせてみた。透過型ディスプレイが作れないか。。。と思ったけど、どうしても映像を映し出す投影面が必要になりそう。そうなると透過ではなくなる。やはりハーフミラーを使わないとうまく行かないか。。。とりあえず先行研究を調べてみよう。実際に試してみてちょっと面白いと思ったのはプロジェクタを少し傾けるだけで映像の上下が反転すること。光の経路が変わるようだ。。。

*1:ClearPlateの詳細につきましてはインタラクション2010の予稿集を入手されるか、前田さんに直接お尋ねください