memorandums

日々の作業ログです。

教えるって難しい

帰宅したところ、期末試験勉強中の中1の娘が「この問題、なんで30gにならないのかわかんない。教えて。」と。問題を読むと、重力と質量の話でした。

[rakuten:uniquestandards:10000518:detail]

問題文は、「(地球上で)ある物体を天秤はかりにのせ、分銅をのせたところ180gで釣り合いました。この秤を月に持って行ったら何gの分銅をのせればいいか?」。答えは180gです。娘はどうして30gにならないのかわからない模様。


いろいろと例を出して話すこと30分。娘の顔はどんどん暗くなっていきます。

  • 重さ=重力×質量。質量は変わらないから分銅は180gでいいんだよ、とか。
  • 地球上でばねばかり(体重計)で180gだったおもりを、月に持って行ったら30gになる。だから地球で180gのものを月でつかわなければならないんだよ、とか。
  • 釣り合うってことは同じ重さだよね?地球上で180gの分銅と釣り合ったってことはある物体は180gだってこと。月に持って行ってもかわらないじゃん。180gの分銅をのせれば釣り合わない?とか。

ま、どれもダメダメでした。


そんなところへフロ上がりの嫁が一言。

嫁 「まだやっていたの?いい、○○ちゃん。あなたの体重は地球で計っても月で計っても同じでしょう?」

娘 「うん」

嫁 「月にいってもしぼんで小さくはならないじゃない?」

娘 「そりゃそうだ(笑) なんだ、こんな短い話でわかるじゃん。」 と言い残して彼女は部屋に戻って行きました。

私 「ええっ!!!? なに?それでわかったの?」


何がわかったのかわかりませんが、彼女はたった一言で納得したようです。後で嫁と娘に、どうしてわかったのか聞いてみました。嫁は「説明に難しい言葉が多すぎて受け付けないんでしょう?」。娘も「話が長くて良くわからなかった」。

新しい概念を学ぶときには、用語や仕組みについての正しさより、まず、身近な言葉で一番大切なこと(本質)を感じさせることが大切なのだと思います。「体重は変わらない」「自分はどこへ行っても自分」そんな概念から質量という言葉のイメージを獲得できるのかもしれません。重力については実感がないでしょうから「宇宙飛行士があるく姿から月では体が軽くなる」というイメージが得られるでしょうし、そこから自分の体重は変わらないのだけども「軽くなる」というイメージは持てるのでしょう。

これだけでは本質的な問いに答えることが難しいかもしれませんが、その科目が嫌いになるよりはずーっとましでしょう。

恐らく娘は理科の先生の言っていること(理系の考え方)が理解できないんだと思います。それを補うのはやはり「言葉」なんだろうな。。。と思います。

理解できない子がなぜ理解できないのかわからない、そういうことってあるんじゃないでしょうかね?学生時代、できが悪かった先生の方が教え方がうまかったりするんじゃないでしょうか?