memorandums

日々の生活で問題解決したこと、知ってよかったことなどを自分が思い出すために記録しています。

高校生からの1本の電話


今日は授業が無い日だったので先週の残務整理、週末の出張申請、その他もろもろの仕事をしていました。


そこへ事務の方から内線がありました。うちに進学を希望している高校生の方から直接、大学にお電話があったらしく、その子曰く「遺伝的アルゴリズムに興味があるのですがこの学科に入ったら勉強できますか?」とのこと。


その子といろいろ話しましたが、もちろん、返事はYESです。書店にもたくさん本があるしネットにも情報があるから少し始めて見るといいですよ、とお答えしました。


赴任して6年目になりますが「ゲームに興味がある」「CGやりたい」「ネットワークに興味がある」「自分のパソコンを作ってみたい」といった話は良く聞くのですが、ここまではっきりした研究キーワード?を高校生の口から聞いたのは初めてでした。


彼がどこでその言葉を知ったのかわかりませんが、ある意味、面白い世の中になってきたな。。。と思います。大学入学前でも指導者さえいればしっかり研究が進められるはずです。


遺伝的アルゴリズムはマスターのときに自分で探してきて取り組んだ思いで深い手法です。研究の進め方もろくに知らないくせにいっぱしの研究者になったつもりで一生懸命勉強していたことを思い出します。


今考えると、最適化手法の基礎をきちんと勉強していないのにいきなり遺伝的アルゴリズムを扱ったのは無謀だったと思います。


しかし、その当時は資料も今ほど多く出回っていなかったですし、大学でもインターネットは満足に使える環境ではありませんでしたので資料集めには本当に苦労しました。でも、それが楽しくてしようがなかった思い出があります。


入社した会社でも遺伝的アルゴリズムを応用して工場の稼動計画や製造ラインなどの最適スケジュールなどやらせてもらいました。


最近はほとんど関わっていませんが、それでも最適化しなければならなくなったら一番最初に試すのは遺伝的アルゴリズムです。


あの子。。。もし入学してきたら一緒にできるかなぁ? 最近、本当に物忘れがひどいので私も忘れてしまいそうですが。。。それでブログに書く事にしたんですけどね。


何かとても嬉しい一日でした(ニコニコ)