今日(もう昨日か。。。)は終日、卒業研究の中間発表会のプレゼン資料レビューでした。疲れた。。。初稿ではないのですが、どうもうまくまとまっていない。。。出せばいいじゃん。やればレビューで直してくれるじゃん、という意識がありありで。かといって何も指導せずスルーすると悪いことに気づく機会が無くなる。。。この手の資料はどこまで直すかが難しいところです。
例年のことですが、もう少し、自分で筋道を整理して初稿のレベルを上げてくれないものかと思います。そのためには何が必要なのか?そもそも、そういう訓練を小中高、そして大学在学中に受ける機会はないのか。。。?
卒業研究で自分の研究の意義を主張するのは、会社の企画書や、自分または自社で開発した商品を顧客に宣伝するのと似ていると思います。それには何が必要か?
まず、ストーリー力?が必要だと思います。数日前にブログに書きましたが、テレビショッピングのあれです。こういう困ったことがあります。そんなときにこんな商品があったら幸せでしょう?この商品を購入すると、こんないいことや、あんないいことがあります(できれば定量的に、データで裏付けして)。しかも、値段はこの価格!
加えて、コンセプト力?。単に困ったことを解決するだけではなく、新しい価値(エクスペリエンス)を新たに考えて提供するのであれば、その価値をまとめて説明する必要があります。どういうユーザを、どういう場面を対象として、どういうテクノロジーでどういう風に実現して、それがどのような効果をもたらすのか?
では、ストーリー力?やコンセプト力?はどうやったら身に付くのでしょう?恐らくは、与えられた環境で、教わった方法を再生するだけの受動的な活動では身に付かないでしょう。
自分で何らかのサービスや企画や物を生み出して、その評価を受ける経験があるといいように思います。工業製品はもちろん芸術的な創作物、サークルやイベントなどの企画も良い経験になるように思います。できれば、それらの活動資金を得るためのビジネスコンテストに出てみるのも一つだと思います。大学の地元の飯塚市ではチャレンジプロジェクトがあります。プロジェクトを企画して発表し審査に合格すれば活動資金が得られます。そのような審査に通すためには、説得するためのストーリーとコンセプトが必要になるでしょう。
就職難の今、勉強はやって当たり前です。そういうイベントに積極的に参加し、外向きの顔をしっかり磨いている学生さんが必要とされることは間違いないと思います。在学生の皆さんも一度はチャレンジしてみてはいかがでしょうか?