memorandums

日々の生活で問題解決したこと、知ってよかったことなどを自分が思い出すために記録しています。

モチベーション

眠いので手短にコメントを。こういう仕事をしていることもあり、どうやってやる気を引き出すか。。。について考えることがあります。いろいろと試していますがコレッ!という手は見つかっていないのが現状です。


久しぶりにTED Talkを通勤電車で視聴しました。Dan Pinkさんの講演が面白い。


Link: Talks Dan Pink on the surprising science of motivation


動画を見る時間がない人にはTED Blog(こちら)に要約があります。英語ですがシンプルなので読みやすいかと。


クリエイティブな活動にはインセンティブは無効だという主張。研究成果も交えて。面白いです。


この講演で知ったキャンドル問題。Wikipedia詳細な解説があります。


以下(wikipediaより転載)のようにロウソクとマッチと画鋲があります。これらを使ってロウソクを壁に取り付けなさい。ただしロウソクに火をつけたときにロウがテーブルに落ちないように。。。というのが問題のようです。



で、インセンティブの話。この問題を2つのグループに解かせたとのことです。1つは報酬あり、もう1つは無報酬。結果は無報酬の方が平均の解答時間が短かったんだそうです。要はこの問題のように創造的な問題に対してインセンティブは有効でないばかりか害でさえあるという主張です。


すべての場合について、特に私の問題感である学生君にこの主張が通用するのかわかりませんが、学生のやる気を出すためと「これをやるとこんないいことがあるよ」などとニンジンをちらつかせることがあります。もちろん嘘ではなく本当のことなんですが、経験のない彼らには遠い存在ですからあまり理解できない様子です。


昔は授業に出席して当然だし、欠席しても責任は自分もちだったし、履修登録を忘れて留年することも自分もちだったし、課題も遅れて出すなんてことも許されなかった(というか出して当然、出せないのは自分が悪いせいで受け取ってもらおうなどとは思わない)わけですから、それにインセンティブをつけるなんてアホなこと。。。と思いながらもモチベーションに繋がれば(と苦し紛れに)。。。日々やっているわけです。この主張ではそれが無効だと。その通りかもしれません。自分が本気を出さなければ何もできません。それはごくごく当然のこと。


横道にそれました。いつもながら。


で、Dan Pinkさんはインセンティブに変わる新しい方法があると続けます。それは、


autonomy、 mastery、purpose


だと。


autonomy(自分が本当に必要だと感じて考え行動すること)は学生でも必要ですしもちろん社会人でも必要だということです。特に創造的な仕事の場合は。「やらされ感」たっぷりではいいアイデアなんて。。。無理ですよね。


masteryは、自主性の次でしょうか?熟達するには学ぶ姿勢を取る必要があり、その姿勢を保つ必要があります。purposeは、最初か2番目くらいでしょうか。。。?


何かのきっかけpurposeが心の中に生まれ、autonomyが心を支配して、自然と学習行動に移りmasteryを実現する。。。あるいは、何か好きなことがあってautonomyに行動しているうちにmasteryして、やがて大きなpurposeが見えてくる。。。いずれにせよautonomyが必要です。


自分自身の行動や心や言動を決めるのは自分自身である一方、その自分自身をコントロールすることがいかに難しいか。。。私も実感する毎日です。


そんな自分を律し自分の目標を実現するためにライフハックがあると思います。ベタかもしれませんが、自分がなりたい自分の今後の10年の人生計画をノートに書き出してみる、なんてやってみていもいいんじゃないですかね?目標を書き出す、それを毎日眺める。


ソフトウェア開発も創造的活動の1つ。モチベーション・コントロールなくしてプロジェクトの成功は難しいですね。。。教育もしかり、開発もしかり、芸術もしかり、やはりゾーンやフローが重要になってくるんでしょうか。


でも、ゾーンの話はやる気が十分にあるけど本番で力が発揮できない場合の話のような。そもそもやる気のない人をやる気にさせる動機付けに使えるのか?勉強しなければなりません。


先日のエチカの鏡(よこみね式教育法)では子供は本来競争したいという欲求があり、その性質を生かす方法が紹介されていました。中高生にそのまま通用するのか?さらに大人・ビジネスマンに通用するのか?人間本来の性質だとすればうまく機能する面もあるでしょう。Googleの20%ルールではありませんが、一つの重要な成功事例として何か生かせるんじゃないかと思います。