memorandums

日々の生活で問題解決したこと、知ってよかったことなどを自分が思い出すために記録しています。

iPod touch (初期型) ホームボタンが効かなくなる → 分解・修理してみた → (奇跡的に)修理成功!


昨日、表面の汚れが酷く濡れたタオルでふき取っていたら。。。ホームボタンが効かなくなりました。濡らしたのが原因かわかりません。ネットを見るとホームボタンが効かなくなる事例は何件か報告されているようです。修理すると5万円以上かかるとか。結局、買い換えた人が多いようです。ホームボタンが使えないとアプリを終了させることができません。事実上、機器故障と同じです。


購入したのは1年以上前。保証は切れていると思いました。大学外で企業さんと打ち合わせを終え、夕方に研究室に戻り、少し時間ができたので思い切って分解してみることにしました。


以下、そのレポートです。結果的には(奇跡的に)修理することができましたw。分解作業にあたりこちらのレポートを参考にしました。


参考にしたレポートにしたがって、下図の丸印のところに時計用ドライバーを差し込み広げました。非常に大変でした。。。


20分ぐらい、ああでもない、こうでもないとやって、やっと以下のようになりました。



さらにがんばって以下のようになりました。見るも無残ですね。。。


ここまでくるとシルバーの蓋が外せます。とりあえず外した様子が以下。使った工具(と呼べるほどのものではありませんが)です。


ここは省略しますが、ほとんどの部品は両面テープで接着されています。恐る恐るバッテリーをはがし*1、続いてホームボタン裏の基板をはがします。この基盤をはがすときに表面上に見える4つのネジを外しただけです。よくノートPCにあるような隠しネジのようなものはありませんでした。


次に、iPod touchがここまでの作業でシンデイナイカ確認するために、本体の電源を入れてみます。参考にしたレポートに書かれている通り、電源スイッチの接点をGNDに直結すると電源が入ります。具体的には以下の赤と青の接点を電線で結びます。電源ボタンと同じ要領で、少し長めに接続すると(本体が壊れていなければ)電源が入ります。


運がよければ以下のような感じになります。で、写真中の赤丸が実はホームボタンの基板側の接点になります。


拡大するとこんな感じです。内円と外円の接点をショートさせるとホームボタンが押されたことになる仕組みです。見ておわかり?の通り、中央にカビとも焦げともいえるような跡があります。とりあえずこれをサンドペーパで磨きました。(接点復活剤があればいいのでしょうけど)


で、この基板にはショートさせる部品(シール)がついていまして、剥がして裏返した状態が以下です。白いシール側から押すとペコっと音がして中央部がへこむことで内側と外側の接点をショートさせる構造のようです。こちらの中央部に何やら焦げ付いたあとのようなものがありました。こちらも磨いて除去しました。


で、すべて部品を戻して組み直した結果。。。ラッキーなことにほぼ元通り。ホームボタンも復活しました。だいたい作業時間は2時間くらいですね。とにかくシルバーの蓋さえ外れてしまえばあとは比較的簡単です。


もちろん、再三書いているように、本作業で幸運にもなおりましたが、みなさんでされる場合は自己責任でお願いします。


>2009/3/28追記

小1の娘は日頃、プリキュアの動画をiPod Touchで見たりしていていたので、何の気なしに上記の作業について話してみました。

父:ここ剥がれてるっしょ?実はさ、こんなホームボタンが効かなくなっちゃったから、こんな感じで分解したんだよね。。。大変だったわぁ。

娘:えーこのボタンが効かないと終われないもんね。電源切らないとだめじゃん。

父:えー!このボタンが使えないときにそうすればいいってわかるわけぇ!?そうなんだよ。いちいち電源切るなんてありえないでしょう?だから分解してみたんだぁ。しかし、すげぇなぁ。電源の切り方、わかるの?

娘:うん。ここ押して、ここ触ればいいでしょ。

父:。。。(今の子は恐ろしい。。。というかAppleのインタフェースデザインが素晴らしいのだろうか)

*1:バッテリーはビニール袋に入っている状態なので破かないように気をつける必要があると思います